小林昭二最後のウルトラ出演

　今から50年前の今日72年5月12日OAのウルトラマンA6話・変身
超獣の謎を追えに、小林昭二が超獣ブロッケンから憑依される宇宙
飛行士・小山彰役で出演していた。

　小林昭二といえばウルトラマンの防衛チーム科学特捜隊のムラマ
ツキャップ役で有名で、ウルトラシリーズに登場する防衛チームの
初代隊長として印象的な役柄を演じていたし小林氏が演じた隊長像
が防衛チーム隊長の流れを作っている。

　とはいえ小林氏はウルトラQから既に出演しておりケムール人編
で主役の佐原健二演じる万城目淳の友人・天野二等空佐役を演じ、
ケムール人の消去エネルギー源で消滅させられた万城目に代わって
ケムール人と対峙していた。

　続くセブンでは最終回前のEPでフック星人から夜毎に占拠されて
いた ふくろう団地の住人・佐藤役で出演し、夜中に帰宅して星人と
入れ替わった家族らから相手にされないサラリーマンの悲哀を演じ
ていた。

　そしてこの時ウルトラマンで、科特隊時代の部下アラシを演じた
毒蝮三太夫演じるフルハシと絶妙のかけ合いをしていたのだ。

　さらに怪奇大作戦では科学捜査研究所SRIの的矢忠所長の友人・
町田大蔵警部役でレギュラー出演し、警察で解決できない事件を
SRIに持ち込む役柄を好演していた。

　第2期では帰ってきたウルトラマンのシーモンス&シーゴラス
編で冒頭シーモンスから襲撃された輸送船の高村船長を演じて
いたし、劇中で事件のカギを握るイーリアン諸島原住民の唄を
歌っている。

　そしてウルトラマンAでは有人宇宙船・新星号のパイロットと
して出演しているわけだが、この作品が円谷作品最後の出演と
なっている。

　というのもご存じの通り仮面ライダーの立花藤兵衛役が定着
しており、仮面ライダー以降75年のストロンガーまで出演し続
けていたわけでストロンガーまでの仮面ライダーシリーズには
欠かせない存在だったという事があるだろう。

　そういう意味で航空自衛隊の空佐で始まり、宇宙飛行士で終
わったわけで有終の美を飾った感じだろう。