2クール目に入った仮面ライダーフォーゼを見ていると、いろいろなヒーロー
作品の要素が入っていると感じるものがある。
もともとフォーゼのデザインを見たらキョーダインを髣髴させるものがあった
のだが、いろんなモジュールを付け替えながら戦うというのは仮面ライダー
スーパー1がファイブハンドを使い分けていたしスーパー1は赤心少林拳の
使い手・沖一也が惑星開発用改造人間に改造されて戦うという設定で宇宙開発
という要素をフォーゼも引き継いでいる。
月面にあるフォーゼの基地・ラビットハッチは仮面ライダーXの2話まで登場した
神敬介の父・神敬太郎博士の遺志を持ったジン・ステーションを思い出したし、
フォーゼシステムを作り出した歌星博士の息子・賢吾がアストロスイッチを引き
継いだというのもXライダーワールドではないかと思った。
更にラビットハッチへの入り口が部室のおんぼろなロッカーというのは中古に
しか見えないセスナが変身するジャンボーグAを思い出したし、実際それゆえ
売却されそうになるピンチを思い出したのがロッカーを廃棄されそうになる11話
あたりのEPだ。
まぁ2号ライダーにあたるメテオの登場は予想がついたし友人を救うためという
‘自分の正義’を正当化して弦太朗らをジャマするというのはWに登場したアク
セルに変身する照井竜的なキャラだ。
そして拳法の使い手というのは赤心少林拳を使っていた沖一也に被る。
基本的にライバルキャラが登場する作品は主役が‘熱い’キャラだと2号は
‘クール’なキャラになるし、ウルトラマンガイアでもそうだがガイアに変身する
高山我夢が人類を含めた地球全体を守ろうとするのに対しアグルに変身する
藤宮博也は地球だけを守るためなら人類を犠牲にしても止むなしというキャラ
だった。
だからゾディアーツ化した生徒を あくまで救うためという仮面ライダー部の
メンバーの考えと、一般生徒の事よりも友人の命を救うためOOOのアンク
みたいに わざとゾディアーツを進化させるというパターンは自分の信じる正義
のみを貫こうとする藤宮的だ。
前記したようにメテオに変身するにはM-BUSからのコズミックエナジーの収束
光線を照射してもらわなければダメというのはスペクトルマンの要素が入って
いるし、照井竜が途中から改心してWの味方になったパターンと同じ事が これ
から起きた時にタチバナの指令を無視するような事になるだろうから その時に
どうなるか?
メインライターの中島かずきは年代的に第1期ウルトラから見ているハイブリッド
な特撮ファンだから こういった これまでのヒーロー作品のあらゆる要素が詰め
込まれているオマージュの宝庫だと思う。