津久見高校の夏優勝から50年

 昨日は今年の夏の甲子園決勝で仙台育英が下関国際に8-1で勝
東北勢初優勝を飾ったのだが、今から50年前の今日72年8月23
日は中九州・大分県代表の津久見が西中国・山口県代表の柳井に
3-1で勝って九州勢初の春・夏両方で優勝した高校になった。

 この大会の優勝候補は選抜優勝の日大桜ヶ丘やベスト4の東北、
中京や高知商などだったが日大桜ヶ丘が初戦で高知商に延長の末
4-2で敗れ東北も天理から初戦で敗れるなど波乱が多かったよう
だが津久見は初戦で鹿児島商の1年生投手・堂園に手こずり先制し
たものの1-2と逆転された9回裏に2点取って逆転サヨナラ勝ち。

 続く2回戦では苫小牧工相手に2本のホームランを浴びせ11-1
で大勝し、準々決勝に進出し第1試合で大阪の明星と対戦。

 1回戦で東筑、2回戦で長崎海星に勝った明星と8回まで0-0と
緊迫した展開だったが9回に1番・板東の2ベースで1-0でサヨナ
ラ勝ち。

 準決勝は雨の中で天理と対戦し初回に2点を失いエース金森の
荒れ球に手こずっていたが、雨の中断でコントロールが良くなっ
た事から流れが変わり5-3で逆転勝ち。

 決勝は準決勝第2試合が翌日に順延になっただけでなく翌日も
雨で中止になり、中2日開いた津久見と第2試合で高知商に7-2
で解消した柳井と対戦し3回までに挙げた3点をエース水江が10
安打を浴びながら1点に抑え3-1で勝っての優勝だった。

 ちょうど決勝戦は先述したように祖母の姉宅でみんなで見て
いたわけだが、95年前後に来店していた別府出身のお客さんの
話やスクラップを見ながらの情報を元にした記事である。

 そのお客さんによると津久見の吉近主将はジャンケンに弱く全
試合負けたらしく、本来ジャンケンで勝ったら先攻が多い津久見
が初戦と準々決勝でサヨナラ勝ちを収めたのはジャンケンで負け
たからというのも優勝できたかどうかのアヤだったらしい。

 それと大田卓司ら前年選抜優勝メンバーが残っていた68年の2
回戦で選抜優勝の大宮工に7ー3で快勝しながら3回戦で盛岡一に
2-9で完敗したのは、当時3試合ベースで第1試合は10:00開始
だったのが記念大会で4試合ベースとなり9:00開始となり後攻
になった事で試合の入りを間違えたらしい。

 だから4年後の明星戦は第1試合の後攻だったにも拘わらず、
しっかり対策できて勝ったのが大きかったという話を聞く事が
できた。

 九州は春優勝している熊本・鹿児島・長崎に夏優勝している
福岡・佐賀とあるが、両方優勝したのは春夏連覇を達成した10
年の興南以外は津久見のみだから地方都市の公立普通校という
事も考えると凄い事だと思う。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
公立高の優勝は少ない? (こうちゃん)
2022-08-24 09:03:49
我が故郷の数少ない勲章。そう言えば、最近では公立高の優勝は少ない様に思える。私立高が名を連ねる事が多い。やっぱ、選手を集める豊富?な資金力が大きいのかな?。わざわざ地元を離れて他県の私立高で甲子園に出る選手を多々見受けられるし。
 
 
 
21世紀に入ると特に (こーじ)
2022-08-25 20:59:44
>こうちゃん様

 公立高校の優勝は07年の佐賀北が今のところ最後ですね。

 資金力もですが私立高の方が新しい事にチャレンジしているのに対し、公立校は伝統を守る事に汲々として下手すると勝つ事以上に重要視している学校もありますからね。
 
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