ウルトラマンレオの教訓は

 今から40年前の先週3月28日でウルトラマンレオが終了し71年の
帰ってきたウルトラマン以来4年間 続いてきた金曜19:00からの
第2期ウルトラシリーズが終わる事になった。

 円谷プロにしてみると初の4年連続製作となったウルトラは3作
目のタロウまでは人気を保っていたのだが、4作目のレオになると
怪奇シリーズや民話シリーズなどネタが枯渇しているのがハッキリ
分かる作品が目に付いた。

 仮面ライダーをはじめとした等身大ヒーローと違ってウルトラの
ような巨大ヒーローは設定がいい加減だと駄作の謗りを受けやすい。

 昨年からの年末年始にWOWOWでOAされたレオの再放送を改めて
見ていたら前半の特訓編や終盤の円盤生物編など決して酷評される
ような内容ではなかったし、むしろM 78星雲出身では無いレオなら
ではの世界というポジティブな評価ができる作品が多かった。

 しかもウルトラマンメビウス以降の作品でレオの設定をアレンジ
したEPも決して悪い出来ではなかったのを見ると、レオには作品を
煮詰める時間が足りなかったという事だろう。

 考えてみれば円谷英二存命中だった第1期ウルトラではウルトラ
Qが28話全てが完成してからのOAで、その間にウルトラマンを
製作していたものの英二氏のチェックが厳しく結果的に製作が追い
付かなくなりウルトラマンは1年OAの予定が9ヶ月に短縮される
事になった。

 クォリティの高い作品を作るには時間が必要なので3年もすると
ネタが尽きるし、それを強引に進めると不本意ながらクォリティの
低下を招くので巨大ヒーローの場合オモチャ屋主導で製作される戦
隊シリーズのように毎年欠かさず作るのは厳しい。

 それを考えると最近のウルトラが3年で製作を一旦止めて休止期
間を作るケースが多いのはレオの教訓ではないだろうか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2020-08-20 23:45:00
実は私も今レオを見直していまして、思ったより悪くないなという印象です。

> クォリティの高い作品を作るには時間が必要なので3年もすると
ネタが尽きるし、それを強引に進めると不本意ながらクォリティの
低下を招くので巨大ヒーローの場合オモチャ屋主導で製作される戦
隊シリーズのように毎年欠かさず作るのは厳しい。

「タロウ」と比べるとキャストが弱いとか、いろいろ問題があるのは確かですが、でも真夏氏の熱演や丘野かおりさんのかわいらしさなど、観るべきものもいろいろありますね。

円盤シリーズ以降も、売れっ子だった春川ますみを出演させたりと、さすがウルトラシリーズというところですが、10%切りが毎度では、ちょっとどうしようもありませんでしたね。

ちょうど今日、藍とも子さんのインスタに投稿しちゃいました(苦笑)。

https://www.instagram.com/p/CEEhhl_p5wc/
 
 
 
たしかに (こーじ)
2020-08-21 23:39:45
>Bill McCreary/様
 ホントに真夏竜氏の熱演は今見ても凄みを感じますね。

 ネタがないのに放送枠のみがあるというのが、ある意味で大変なものかもしれません。
 
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