海底軍艦をじっくり見た日

 今から23年前の今日、小倉に住んでいた友人宅で海底
軍艦のビデオを借りてじっくりと見た日だ。
 海底軍艦を初めて見たのは、小学校の頃で確かナイター
中継の雨傘番組でOAされたと思うのだが「マンダが出る
映画」という友人の話を聞いていたので喜んでチャンネ
ルを合わせた。
 ところが前半は、やたらと堅いドラマ状態で今一つ面白
くない。
 後半になってやっと海底軍艦・轟天とマンダが対決する
けど、あっさり終わって拍子抜けした覚えがあった。
 その後TVではOAがなかったのに対し、83年のゴジラ復活
オールナイトの予告編特集を見てかなり面白そうだったの
で、いつか見てみたいと思っていた。
 そしてようやくレンタル化されたので、借りて見たのだ。

 最初に思ったのが、ドラマ部分が重厚でしっかりしている
ので子供の頃に見ても面白さが分からなかったはずだ。
 第2次対戦末期に大日本帝国復活の任務を受けて神宮司大佐
達が南の島に渡り、海上だけでなく空を飛び海底や地中まで
潜る万能戦艦・轟天を建造する。
 ところが神宮司大佐ら当事者は、「日本が、かつての栄光
を取り戻すために作った」という意識がある。
 一方遙か1万2千年前に海底に沈んだムゥ帝国は、かつての
植民地を奪回すべく全世界に降伏を勧告。
 人類の通常兵器が通じない相手に対抗できるのは海底軍艦・
轟天だけだった。
 娘をムゥ帝国に拉致され、過去の栄光にすがるムゥ帝国の
姿を見て目が覚めた神宮司大佐はムゥ帝国撃滅のため出動。
 マンダに巻き付かれて締め上げられるが、高圧電流を流し
引き離す艦首から発射する冷線砲を浴びせマンダを凍り漬け
にする。
 そして地底のムゥ帝国内にドリルで掘り進んで突入すると
原子炉を冷線砲で凍り付かせ、仕掛けた時限爆弾で吹っ飛ば
しムゥ帝国を壊滅させたのだった。

 伊福部昭の重厚なサウンドをバックに静かに動き出し、飛
翔する轟天の姿は後のマイティジャックのMJ号の元祖である。
 残念ながら、この作品は主役の高島忠夫が神宮司大佐を非難
する言葉「戦争キ○ガイ」や「海底軍艦はキ○ガイに刃物」と
いった放送禁止用語連発のためTVでのOAは、ほとんどされる
事がない。残念な事だ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
かつての栄光 (三月うさぎ)
2007-09-25 00:25:44
海底軍艦ですね。

皇帝陛下大好き<(_ _)>
「あきらめて降伏せよ!」

うーん、たしかにマンダは弱い、
ってか、轟天号が強いのですよ。

 
 
 
皇帝が女とは意外 (こーじ)
2007-09-25 23:41:26
>三月うさぎ様
 ムゥ皇帝が女性とは意外でした。
 神宮司大佐もムゥ帝国も、かつての栄光を追い求める存在。
 それを吹っ切った神宮司が勝ったという形でもあります。
 
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