正義の組織の違い

 円谷作品に最初に登場したのが科学特捜隊、5人の隊員からなる
特殊部隊で結果的にウルトラマンと協力して怪獣や侵略者を倒していた。
 この伝統は以降も続きウルトラシリーズやミラーマン、ジャンボーグAに
ファイアーマンやトリプルファイターなど円谷作品にはなくてはならない
存在になった。そして平成に入ってもティガからメビウスまで延々と受け
継がれているし例外的にウルトラマンレオの最終クールで防衛組織が全滅
しているが、かなり物足りなかった。
 新マンのMATやエースのTACなど上層部と対立するケースはあっても怪しい
組織はせいぜいウルトラマンネクサスのナイトレーダーの上部組織TLTぐらい。
あとは組織の違いはあるが基本的にヒーローをサポートするのが仕事だった。
 ところが東映作品は違う。
 もともと仮面ライダーは孤独に1人で密かに戦うヒーローだったし(少年
ライダー隊は省く)キカイダーも組織は関係ない、イナズマンは少年同盟という
組織があったしゴレンジャーもイーグルという組織はあったが全般的に影が
薄く円谷作品ほど目立たない。
 ところが平成に入ってクウガで初めて警視庁と全面協力して未確認生命体と
戦うようになったがアギトでは早くもヒーローをサポートすべき警視庁の一部が
敵にまわるケースが出て来た。そして555ではスマートブレインという組織が
登場するがかなり怪しいしブレイドのBOADも(ボスはモロボシ・ダン!)何か
企んでいた組織で現在のZECTも決していい人達ではない。
クウガ以降では唯一まともな組織は響鬼の吉野の組織ぐらいである。
 むしろ東映は仮面ライダーのショッカー、デストロン、GOD、ガランダ-。
キカイダーのダーク、イナズマンの新人類帝国。ゴレンジャーの黒十字軍。
または赤影の甲賀幻妖斎率いる金目教、卍党、暗闇鬼堂率いる根来忍者に
雷丸率いる魔風忍者と悪の組織の方がメジャーだ。
 これは巨大ヒーローが主で対怪獣などを戦うケースの多い円谷と等身大
ヒーローが主で怪人と戦うケースが多い東映の違いだろう。
 やはり悪の組織を作り慣れた東映はどうしても組織といえば怪しげになるの
かもしれない、それはそれで違いがハッキリして面白いのだが・・・
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コメント
 
 
 
敵組織といえば (soshi-s)
2006-09-12 23:06:57
『超人機メタルダー』のネロス軍団が

好きでした、いきなりOPにほぼ全陣容が

でてくるのには度肝を抜かれましたが。

あれほど組織内の格付けがしっかりと設定

されている組織はなかなか無いのでは?
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2006-09-13 06:45:23
 >soshi-s様

 意外に悪の組織はいい加減な構成が多いのですが

ネロス軍団は「怪獣VOW」にも、組織の本気度の上位に入ってました。
 
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