体重超過はファンを裏切る事を実感

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bt-tp0-240417-202404170001582

　昨夜後楽園ホールで行われたボクシングのフェザー級10回戦で、
アマ13冠の堤駿斗が元WBAバンタム級スーパー王者アンセルモ・モ
レノを3Rで倒したのだが会場は微妙な空気に包まれた。

　というのも勝った堤は前日の計量で1,6 ㌔オーバーの失態を演じて
おりモレノ陣営の合意により設定された体重を何とかクリアして行
われた一戦で、試合自体はボディを徹底的に狙って攻勢をかけた堤
が3Rに2度のダウンを奪ってKO勝ち。

　とはいえモレノは1度引退していた38歳でスピードを含めた往年の
力はなく、堤が体重超過をしなくても勝てたようなレベルだっただ
けに何とも虚しいKO勝ちとなった。

　試合後のインタビューでラスベガス合宿の最終日にロナ感染した
事が判明し1週間の隔離期間を置いて練習再開しようとしたが、後
遺症で肺に痛みが続いてジムワークができず減量ができなかったと
明かした。

　確かにコロナに感染したのは不運ではあるものの昨年10月にイン
フルエンザに感染して出場するメインイベントを中止にした前科が
あるわけで、体調管理の甘さを指摘されても文句は言えないし減量
苦というのを考えるとSフェザー級以上に転級するべきではないだ
ろうか。

　そもそも所属している志成ジムはセミファイナルに出場した大湾
硫斗が前回の試合で同じく体重オーバーを犯して、昨日が出場停止
明けと体重管理に問題のあるジムという感じだ。

　対戦相手のモレノも38歳で山中慎介と激闘を演じた頃から随分衰
えており前述したように圧勝して当然というレベルだったし、これ
に体重超過が加わって完全にファンを裏切る興行だったと思う。