加茂&岡田ジャパンのW杯アジア最終予選から20年・Part4

 今から20年前の97年10月4日にカザフスタンのアルマトイ・
セントラルスタジアムで行なわれたサッカーW杯フランス大会アジ
ア最終予選で、日本代表はカザフスタンと対戦し終了間際に同点に
追い付かれ1-1で引き分けてしまい勝ち点1に終わり加茂周監督
が更迭された。

 前週に国立で韓国相手に1-0とリードしながら最後の5分程で
逆転負けを喫した日本は、カザフスタン&ウズベキスタンという中
央アジア勢とのアウェー連戦に臨む事になる。

 この時点で日本は1勝1分1敗の勝ち点4で3連勝の韓国、2勝
1分のUAEに続いて3位だからアウェーとはいえ1分2敗のカザフ
スタン相手に勝ち点3は欲しいところだったが、標高950mと高いた
め酸素気が薄くスタミナの消耗が激しいし会場のピッチ状態はデコボ
コだけでなく下の土が固いという悪コンディションで場内のスコアボ
ードには大時計もないため残り時間が選手達に分からないという選手
達にとっては厳しい条件だ。

 試合が始まると選手達は韓国戦に逆転負けした悪い流れが残って
いるのか動きに精彩がなくミスが多発していたし、シリア人レフェ
リーがファウルに対して寛容なため集中力を欠くプレーが続出して
いた。

 それでも22分にCKから秋田豊のヘッドで先制し後半もダラダラ
しながらも何とかカザフスタンのロングボール攻撃を跳ね返しなが
ら時間を空費させ1-0で逃げ切り体制に入るのかと思ったのだが、
残り5分を切ったあたりでカズのシュートをGKが弾いたこぼれ球
を中田英寿がシュートするとポストに当たるなど嫌なムードになる。

 そして迎えたロスタイムに相手ロングボールのこぼれ球をキープ
してと思っていたら呂比須がシュートしてGKにボールを与え、放り
込まれたロングボールのこぼれ球をズバレフから決められて悪夢の引
き分けに終わった。

 ロングボールしか攻撃オプションのないカザフスタン相手に最終ラ
インは下がりっぱなしでFW陣は相手DFにチェックも行かないし、
終了間際にはボールキープで時間潰しに行くのか?もう1点取り
に行くのかの意思統一すらできてないようでは勝つのは難しい。

 ちなみに終了後に韓国で行なわれた韓国-UAE戦は韓国が3-0で
快勝し勝ち点を12として独走状態に入るなど、前半を終了して日韓
で明暗が分かれた。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« キックベース... 実際にトンネ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。