ウルトラセブン34話のダンカン編は泡状生命体・ダンカンが宇宙
乱流を避けるために一時的に地球に避難し、生活居住区を確保する
ため都市のビル街の一区画を平野に移動させ‘居住区を捜索したり
接近すれば人質の命はない'と霊媒師・ユタ花村を操って宣言する。
この話を受けたのが地球防衛軍のタケナカ参謀で先方の言う通り
にすべく命令を出すのだが、仮にマナベ参謀が担当だったらタケナ
カ参謀のような措置を取るのか?と思ってしまう。
地球防衛軍の極東基地にはヤマオカ長官の下タケナカ、マナベ、
ヤナガワ、ボガードという4人の参謀がいる中でタケナカとマナベ
の2人が常駐している感じである。
ただタケナカ参謀はギエロン星獣編で超兵器R2号製造中止を求
めるダンの提言を受け入れ委員会に中止を要請したり、最終回では
‘この際 降伏も止むを得ない’と長官に進言するなど今回のダンカ
ン編で居住区不可侵を認めた事といいハト派と言える。
一方のマナベ参謀はペガッサ星人編でペガッサシティを予定通り
爆破したり、リッガー編でも防衛軍基地に接近する惑星爆弾に3人
の隊員が捕獲されているにも拘らず弾道ミサイルで攻撃しようとす
るなどタカ派のようだ。
今回のダンカン編は東宝版・地球防衛軍でミステリアンが半径5㌔
の土地を居住区として要求しながら既に実効支配しているのと同様
ダンカンも同じ事をしているわけで、地球防衛軍ではミステリアン
の要求に対し侵略と見なして攻撃を仕かけているのだからタケナカ
参謀の姿勢はダンとソガが人質として取られているとはいえ悪く言
えば弱腰とも取れるだろう。
もっともタカ派のマナベに対しハト派のタケナカと2人いるから
こそ、極東支部のバランスも取れているとも言えるのだが・・・・・