夏の甲子園で勝つには・・・・・・

 中京大中京の優勝で幕を閉じた今年の夏の甲子園だが、目立ったのが
打線の好調さでベスト8の都城商戦で9安打というのが最も少なかった
ヒット数。

 つまり都城商戦で あと1本ヒットを打っていたら準優勝の日本文理と共に
全試合2桁安打という事になっていた。

 実は今大会が始まる前は超高校級の打者・筒香を擁する横浜が予選で
敗れ、選抜で話題になったPL学園の勘野は不調のためベンチ入りできず
強打者不在と言われた。

 一方で投手陣は花巻東の菊池だけでなく中京の堂林や智弁和歌山の
岡田、西条の秋山、長崎日大の大瀬良、興南の島袋に明豊の今宮ら好
投手が多く投高打低の大会という予想もあった。

 ところがフタを開けてみれば今大会の完封試合は5試合と平成に入って
06年の4に次ぐ少なさで、特に3回戦以降の完封試合がないのが特徴だ。

 象徴的だったが大会No1と言われた花巻東の菊池に完封試合がなく優勝
チームのエース・堂林も2回戦、3回戦、ファイナルと打ち込まれてリリーフを
仰ぐというケースが6試合中3試合もあった事。
 これを見る限り絶対的なエースを持っていても、打てないと勝ち抜けないと
いう事が改めて分かる。
  優勝した中京大中京の6試合の総得点は52で総失点は22、1試合平均で
8,67点だから9点近く取り 3,67だから4点近く取られている。

 昨今は智弁和歌山のように160㌔に設定したバッティングマシーンを連日
1人が1時間以上打ち込む時代だから、昭和の高校野球のように絶対的
エースに頼る時代ではないのだろう。

 もともと野球は1857年に9イニング制となるまでは21点先取したチームの
勝ち
だったらしい。

 つまり野球は点取りゲームなのだ。

 古豪といわれるチームはピッチャーを中心に守り抜く野球を是としている
ケースが多いが、もやは守備力が一定のレベルにないチームやピッチャー
が四死球で自滅するチームは甲子園には出られないという事で‘堅い守り’
は自慢にはならないし当たり前になっている。

 だから
 徹底的に守って相手を0に抑えて、どこかで1点をもぎ取って
逃げ切るというのは前時代の遺物

 これに拘るチームは甲子園にすら出られないのが現実だ。

 90年代の終わり頃に70年代に甲子園常連だった九州の とあるチームが
当時の監督が復帰して春夏連続で出場した事があった。
 この監督は
‘高校野球のベストスコアは1-0なのに、最近の高校野球は
長打が出過ぎるし点が入り過ぎる。野球が乱れて嘆かわしい’
とコメントしていたが、この翌年から子園出場はない。

 守備練習は文字通り守備のみの練習だが、バッティング練習は打球を
処理するので打撃のレベルアップだけでなく守備のレベルアップにもつな
がるからバッティング練習主体のチームの方がレベルアップする可能性が
高い。

 今やピッチャーを含めた堅い守りは当たり前で、打線をいかに強化する
かというのが甲子園で勝つための絶対条件だろう。   

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コメント
 
 
 
Unknown (バンツ小林)
2009-08-30 16:00:42
バンツ小林と申します。

>これを見る限り絶対的なエースを持っていても、打>てないと勝ち抜けないという事が改めて分かる。

全く同感です。

私は九州出身なので,鹿児島の樟南高校を応援していました。

強打者がいないなか,いい試合をしてくれましたが,結局点がとれずに負けました。


もちろん野球は頭脳戦でもあるので,ホームランバッターがそろえば面白いか,というわけではありませんが,勝つためにはやはり攻撃力ですね。
 
 
 
樟南は (こーじ)
2009-08-31 00:20:06
>パンツ小林様

 初めまして、いらっしゃいませ。

 樟南はバントなどの小技に固執し過ぎるきらいがありますね。
 例えば中京大中京のようにバントをする打者の次の打順の選手が打てるならば悪くないのですが、バントをする打者の方が打てそうなのにバントをするので入る点も入りません。
 どうやら監督の好みがモロに出ている感じがします。

 昨今の高校野球は150㌔を投げても打たれるぐらい
攻撃力のレベルアップが著しいですからね。
 また攻撃力がアップすれば自然と守備力もアップされます。
 これは歴史が証明してますよ。

 そんなワケでこれからも宜しくお願いします。 
 
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