部活での体罰を減らす方法の1つは・・・

「体罰は自立妨げ成長の芽摘む」桑田真澄さん経験踏まえ(朝日新聞) - goo ニュース

 最近話題になっているのが大阪・桜宮バスケット部顧問の体罰を
受けた主将が自殺した事件。


 主将が他の部員の倍以上叩かれていたという話や顔が腫れ上がり
唇が切れるほど叩かれたという話が次々に出てきているのだが、正
直言って ここまでくれば躾ではなく暴力の範囲内になってしまうだ
ろう。


 私も30年ほど前に野球部だったので下級生の頃は事ある毎に上級
生やOBのコーチからケツバットを受けていたクチだが当時は気合が
入ってないなどという時には当然の事で、未だに忘れられないのが
教育実習で来ていたOBの練習最終日に当時の主将が‘ケツバットお
願いします’と言って全員やられた事。


 正直言って怠慢プレーなどをやったためケツバットというのは
理解できるのだが、何の落ち度もないのにやられるのには腹が
立った。


 もっとも高校時代に宮崎の強豪校の元主将が高校時代の事を書い
た本などにはノックバットで顔面を殴られたなどという記述があっ
たので、それに比べればウチなどはマシな方かと思ったりしていた
が・・・・


 我々の時代の部活は伝統のあるチームほど修行スポーツ的な度合
いが高く強豪校ほど鉄拳制裁が激しいというのが当たり前だったの
で、部活をするなら鉄拳制裁を受けるのは当然だというムードでは
あったし黒田博樹が高校時代のシゴキの話を聞いたNYヤンキースの
チームメイトは口を揃えて‘犯罪行為’というぐらい強豪校ほど苛烈
だった。


 基本的に相撲界が竹刀で力士を打ち据えたりプロ野球でも92年7月
5日に当時スワローズの野村克也監督が試合中にサインを見落とした
荒井幸雄をTVの前で殴打しても批判が出ないように、これまでの日本
ではミスをした者に対する鉄拳制裁は当たり前という風潮があった。


 ただし最近は部員同士が節度のある上下関係の下でフレンドリーな
ムードのチームの方が いい人材が集まるようになっているのも事実。


 以前 記したように2000年以降の大阪代表が夏の甲子園で挙げた22
勝中大阪桐蔭が16勝している背景に00年代に入って付き人制度など
の厳しい上下関係を止めたという要素もあるようで、大阪桐蔭は甲子
園での強さだけでなく中村剛也・西岡剛・中田翔などプロで通じる
人材も しっかり育成できているのに注目したい。


 最近の高校生は頭がいいので監督らが しっかり論理的に説明すれば
理解できる者が多いのに対し、理不尽な事には納得せずに反発し受け
入れようとしない傾向が強い。


 そういうタイプは体育会系の価値観では‘生意気’などという感じで
受け取られ風当たりが強くなり‘理屈ばっかりでかわいげがない’という
目で見られて目の敵にされかねないのが現状だ。


 だから一昨年ライオンズの菊池雄星がデーブコーチから殴打された
のがショックで・・・という事件があったのを聞くとイマドキの高校
生活を送っていた菊池と体育会系価値観が強いデーブの考え方のギャッ
プが起こした事件だろうし、高校時代に菊池と同じような環境でやって
いたダルビッシュらが北京五輪で体育会系の権化である星野仙一監督
との関係がギクシャクしてチームがまとまらなかったというのも代表
的な例ではないだろうか。


 個人的に こういう暴力的な指導を否定するならば鉄拳制裁をやる
指導者がいる学校に行かないようにすればいいのではないかと思うし、
鉄拳制裁を行う学校の噂はネットなどの情報で分かるはず。


 そうすれば いい人材が集まらず当然のように勝てなくなるので指導
法を否定できるわけで、高校野球で1-0で勝つスタイルが廃れたように
結果が出ないやり方は廃れていくのが世の常なのだから。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ネオ・ウルト... 70年代アニメ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。