月曜日から新学期が始まっているが今から40年前=74年の新学期の
話題はブルース・リー一色だった。
小学校入学以来 新学期の我々の話題は春休み中に始まったばかり
のヒーローものの批評が多かったのだが、この時ばかりは燃えよドラ
ゴンで火が付いたブルース・リーの話題が沸騰したのだった。
燃えよドラゴンの日本での公開は73年12月だったようだが田舎の
コチラでは公開は遅く、ましてや映画館で見たのは友人の中で1人し
かいない状態だったからか春休み前までは大した話題にも上らなかっ
た。
ところが春休みに燃えよドラゴンを中心にしたブルース・リーや香港
カンフー映画の特集がOAされてから我々の間でカンフーブームが盛り
上がる事になる。
ちなみに この特番で燃えよドラゴン以外に紹介されたのはドラゴン
危機一発&怒りの鉄拳。
他には荒野のドラゴン・帰ってきたドラゴン・ドラゴンを消せ・黒帯
ドラゴンや嵐を呼ぶドラゴンなどで彼らの素晴らしい格闘シーンに
は目を見張ったものだった。
特に注目されたのがヌンチャクで燃えよドラゴンの中でブルース・
リーが凄い早さで振り回すシーンを見た我々はコレに憧れて、早速
パイプやチェーンを使って自家製のヌンチャクを作る者が続出した。
カンフーブームのおかげで既に地元の映画館でも香港カンフー映
画が二本立てで上映されていたから‘ブルース・リーが出てなくて
もカンフー映画を見たい‘という連中が併映の残酷物語など普通だっ
たら絶対に行かないような作品と抱き合わせでも行く者までいた。
ちなみに あるカンフー映画を友達と見に行こうとしたら併映が赤
ちょうちんだったので親から行かせてもらえなかった事もあった。
肝心のブルース・リーが主演した2作目のドラゴン危機一発は地元
では夏休み前まで待たなければいけなかったのだ。