ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
帰ってきたウルトラマン・怪獣使いと少年について
「怪獣使いと少年」は帰ってきたウルトラマン33話の話だが、最初にOAされた時は何かの用事で見られなかった。 翌日学校で話題になり、ほとんどの友達が「全然面白くなかった」と酷評していた。 翌年の再放送で見た時は「こ、これがウルトラマン?」というぐらい夢も希望もない話で愕然とした記憶がある。 とにかく画面は暗めで延々と宇宙人と間違えられた少年がいじめられ郷までが‘宇宙人を庇った’というふうに見られ MATの威光も全然怒り狂った民衆に伝わらないのには驚く。 ウルトラマンとムルチの対決すら申し訳程度の付け足しのようなものだから、ムルチ自体の印象も薄いのだ。(むしろエースに登場してドラゴリーから引き裂かれる、やられキャラのイメージが強い) 考えてみればこういう悲劇は全て人間の思い込みから発生するもので、お互いしっかりとコミニケーションを取る事の重要性がよく分かる。ヨーロッパ中世の魔女狩りも、この類だろう。
「日本人は美しい花を作る手を
持ちながら、一旦、その手に刃を
握ると、どんな残忍極まりない
行為をする事か」
という伊吹隊長のセリフが特に印象的だ。暴徒と化した群集からリンチされそうになった少年を救うためにボロボロになったメイツ星人が化けた金山老人が出てきて
「やめろ!貴様らは鬼だ!」
と絶叫するシーン、そして警官が星人を射殺したため星人に封印されていたムルチが暴れ始めたので郷に向って
「アンタMATだろう?早く怪獣を
やっつけてくれ」
と言う先程まで少年をリンチしようとした群集。それを受けて
「勝手な事を言うな!怪獣をおびき
出したのはあんた達だ。
まるで金山さんの怒りが乗り移った
ようだ・・・」
と呟く郷は印象的だし、不覚にも番組を見ていた私もそう言いたくなるほど熱のこもったシーンだ。 事件が解決しても、少年はいつまでも星人の乗ってきていた円盤を掘り出すために穴を掘り続ける救いのないラストで締めている。 また少年と同じく天涯孤独だった郷が
「私にはMATという帰る家があり、隊長という父がいます」
という言葉に家族のありがたみをしみじみと感じたものだった。 因みに「怪獣使いの遺産」の監督はネクサスやマックスで好演出を見せた八木監督、どんな続編を作れるか楽しみだ。
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これの続編をメビウスでやるのですかぁ……。
怪獣使いと少年。
メビウスの世界観に激しく合わない気がするんで心配ですよ…
まったく記憶になかったもので・・・
マンとムルチの戦い、カメラが移動する映像、けっこう良かったと思いましたが・・
まぁーー久しぶりに「ワンダバダァーー」を聞いたからですかね(笑)いいですねぇーー!
次の「許されざるいのち」はPYGの『花・太陽・雨』が流れますが、あの歌は大好きなんです。
ホントに暗いですよ。
もうちょっといくらかでも、希望があるラストにできなかったのかと思います。
>ジャック振動様
確かにメビウスの世界に合うかな?というのが実感ですよね。円谷のエース・八木監督の手腕に期待です。
>中野区民Y様
ウルトラマン対ムルチはある意味作品のイメージで撮っているようでしたね。MATの活躍がないのでバトルシーンにワンダバを使ったのでしょうね。
『花・太陽・雨』はいかにも70年代という感じでした。
2人の回想シーンよかったですね。
「怪獣使いと少年」いつ見ても酷い話ですね。
似たような話に初代マン30話「まぼろしの雪山」、タロウ15話「青い狐火の少女」がありますが、どの話も愚かな思い込みや自己保身の為に罪無き少年少女を迫害する、理性を無くした人間達の恐ろしさが描かれています。
ここで私が思うのは、この少年少女達が疑わしい者であれば、なぜ怪獣の専門家である隊員達に任せないのか?あれは明らかに「自衛」を口実にした「いじめ」ですよ。得体の知れない者になら何をしても構わない、しかも相手は子供で弱い存在、こういった要因が弱い者いじめの好きな人間達の残虐性を煽り、強気にさせているのかもしれません・・・まあ、こういうのは極一部の連中なんでしょうけど・・・。
結局、村人と和解できたのは3作の中ではカオルちゃんだけでしたが、雪ん子の魂も雪山でお母さんの魂と幸せに暮らし、良くんにも人間を信じて生きる希望を持つきっかけができていれば良いですね(まあ「怪獣使いの遺産」を見る限りでは、私の願い通りになったみたいですが)。
結局「相手をまともに知らない」「疑心暗鬼から身を守るため虐める」という図式が出てきます。
現実の社会でもコミニケーション能力が欠如してきたから虐めがエスカレートというケースが多々あります。
怪獣使いの遺産は、1人でも良君の理解者がいたのが「怪獣使いと少年」への救いを与えたとは思ってます。