2022夏の甲子園雑感

 仙台育英が東北地区からの初優勝を果たした今年の夏の甲子園
ではいろんな話題があったので、それについて記してみるとなか
なか面白いエピソードが掘り起こされていた。

 まず広島代表が74年以来48年ぶりに出場したのが超難読の盈進
(えいしん)だが前回出場した74年大会は初戦で名古屋電工(現
・愛工大名電)と対戦し2-1で勝ち、3回戦で原辰徳が1年だった
東海大相模に6ー13で敗れたものの一時4-3と逆転するなど見せ
場を作っていたのだ。

 またこの年の開幕戦は平安ー一関商工で平安が9ー1で大勝して
いるのだが、今年も初日第3試合に京都国際ー一関学院というカー
ドで48年前と同じく3塁側に後攻で一関学院が入り前回とは逆にサ
ヨナラ勝ちしていた。

 3回戦の初日8月15日の第2試合は高松商ー九国大付だったが57
年前には1回戦で高松商ー三池工戦が行われ先制された三池工が
追い付き2-1でサヨナラ勝ちしていたのに対し、今回は先攻と
後攻が入れ替わり高松商が同じスコア2-1で競り勝った。

 県別対戦と言えば準優勝した山口県代表・下関国際は宮崎県代
表・冨島と対戦し5-0で勝ったのだが、盈進が前回出場した48年
前に山口県代表で夏は初出場の防府商が宮崎県代表の延岡に7-0
で勝っている。

 ちなみに防府商は下関国際同様準優勝に終わっているのも、何
かの偶然だろうか。

 また相性という面もそのままだったり、克服したりしたものが
ある。

 例えば聖光学院は日大三には10年前の12年も勝っているだけで
なく今年の春も二松学舎大付に勝っており71年の磐城が日大一に
勝ったのを含めて福島県勢は東京勢に対して負けなしなのだが、
一方で神奈川県代表には相性が悪く聖光学院自身も5連敗中だった
が今回横浜に対して3度目で遂に勝っただけでなく福島県勢として
も9戦目にして初勝利だったし対熊本県勢にも九州学院に勝って3
戦目にして初勝利を挙げている。

 海星は20年前の02年夏に初戦で日本文理に勝っているが今回も
勝っただけでなく、2回戦では同じく20年前に智辯学園に敗れて
いたのが今回は天理に勝って壁を破ったと言えるだろう。

 また九州学院は帝京五に勝った事で熊本県勢が愛媛県勢に6戦
目にして初めて勝った事になるし、国学院栃木を含めた栃木県勢
が和歌山県勢相手に86年に春夏で勝って以来4連敗中(うち3敗は
智辯和歌山)だったのが国学院栃木が連敗を止めた事になる。

 とまぁつらつらと書き詰めただけで、これだけのネタがある
のも100年を越える高校野球の伝統ある故だろう。

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