今から40年前の昨日 最終回を迎えたのがサンダーマスク。
原作は手塚治虫でゴジラシリーズの本多猪四郎が監督をするなどスタッフ的
には充実した作品だったのだが怪獣VOWのワーストランキングで先日扱った
魔人ハンターミツルギや白獅子仮面に続いて3位にランクされており、前出の
2作品は特撮時代劇で1クールのみだったのに対し2クールOAされているので
不人気ぶりが目に付く。
個人的には4話目ぐらいから見始めたのだがEDで‘1万年の眠りから目覚めた
勇者’と歌われているので、ファイヤーマンのような地球産のヒーローだったと
思いきや大魔王ベムキングの地球侵略計画を察知してサンダー星連邦から送り
込まれたものの手違いで1万年早く地球に到着してしまいカプセルで眠りについて
いたという。
そして人間体では一匹狼の科学者・命光一と名乗ってサンダーマスクに変身
するのだが最初に等身大になり、巨大怪獣相手になると‘2段変身'と言って
巨大化する。
命光一というネーミングといい単に巨大化するだけの2段変身といいマイナー
感が拭えないし、必殺技もサンダーシュートやサンダーアローなど光学合成を
殆ど使わずに投げつけるだけで しかも戦いの最中に技の名前だけでなく
‘うぉりゃ~’などと掛け声まで絶叫するので妙にうるさいイメージが残る。
更にシンナーマンという敵の脳と入れ替えられてキ○ガイになってしまう
‘サンダーマスク発狂’というEPまであったのだから、キワモノ扱いされてしまう
のも仕方ないか。
最終回は敵のボスキャラであるベムキングと相討ちになって死んでしまうわけで、
ベムキングのキャラも思い出せないのだが前記したように‘1万年眠っていた’
‘一時的にキ○ガイになってしまった’‘技の名前を絶叫するうるさいヒーロー’という
マイナス要素ばかりが印象に残るのでワースト3位も仕方ないか。
余談ながら最終回は春休みという事で親戚宅で見ていたのだが命光一が変身
する時の‘サンダー’という絶叫があまりに うるさく隣で見ていた大伯母さんが
驚いて思わず湯飲みに注いでいたお茶をこぼしたのを今でも覚えている。