クララの主治医の存在が重要なピースだった

 アルプスの少女ハイジの登場キャラに元々悪人がいない中で
陰の殊勲者は、フランクフルトのクララの主治医であるクラッ
セン医師ではないかと思う。

 フランクフルトでのハイジの理解者で最初はゼーゼマンから
冷たい水を持って来るよう頼まれたハイジが冷たい井戸水を汲
みに行った先で出会うのだが、実はクララの主治医であると共
にゼーゼマンの友人という設定だった。

 もともとクララの最大の薬は大自然や日光と考えていたわけ
だが同時にハイジが夢遊病になって幽霊騒動を起こした時には、
ゼーゼマンと共に待ち構えて最終的にホームシックが原因だと
判断する。

 ゼーゼマンがハイジを元気にして戻そうと考えているのに対
し、ホームシックは投薬で治る病気ではないし今すぐアルムに
帰さないと手遅れになると主張しハイジの帰郷につながった。

 さらにアルムに一足先に乗り込んでクララが滞在するのに最
適かを調べるのだが、当初は山小屋の近辺には平らな場所がな
いため車椅子での生活は厳しいと考えて二の足を踏んでいた。

 しかしハイジの‘地面に直接座る事で土の心地よさを感じる
事ができ、一緒にハイジやペーター達と山を歩きたいと考え
るようになるはず’という主張を聞いて車椅子への拘りを捨て
クララのアルム行きを強力に支持する事になる。

 もともとクララの治療には不便なアルムで懸命に暮らそうと
いう本人の意欲も必要だと考えていたので、クラッセン医師の
言葉なくしてクララのアルム行きはなかったわけだから彼なし
ではアルプスの少女ハイジの出演者全員のハッピーエンドは
なかったと思うのだ。

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