ミラーマンには なりたくない！

　先日購入したミラーマンのサントラを息子達と、車の中で聴いて
いるとミラーマンの詳細を聞かれたので教えていたら息子達は‘鏡
京太郎にはなりたくない’と言っていた。

　息子達はミラーマンについては何話か見せたものの詳細を知らな
いので先述した質問になったのだが、考えてみれば鏡京太郎の幸福
度というのはよくないどころか悪い部類なので実際に自分が京太郎
のような立場というのは嫌だろうなと思ってしまう。

　育ての親・御手洗博士宅で生活中にインベーダーから襲撃された
事を話すと唐突に博士から本当の生い立ちを知らされ、自室の洋服
ダンスの鏡に吸い込まれてしまい死んだはずの父と声だけではある
が遭遇しミラーマンとしての使命を伝えられる。

　当初は否定していたもののインベーダーの1人がアイアンに変身し
街を破壊しているのを見た京太郎は、ミラーマンとして人類を守る
決意を固めて変身しミラーマンの戦いが始まる。

　途中でインベーダーの罠に嵌りエネルギー時限爆弾を埋め込まれ
たり、紆余曲折ありながらも最終EPでインベーダーが自らの惑星を
地球に衝突させる計画を通告するが惑星を軌道圏外に弾き飛ばす
事ができる反引力装置での作戦が成功するとインベーダーとの戦い
が終わり平凡な一市民としての生活に戻れると博士から伝えられる。

　辛くも作戦は成功し御手洗一家と平凡な生活に戻ろうとすると、
突然 亡くなった父が現れ父親の故郷である2次元の世界の再建を
するように要請され博士からも‘しっかり頑張れ’と促されてし
まうのだからたまらない。

　ミラーマンとして戦うという事はヒロイズム以上に苦悩の方が
大きいわけで、ウルトラや仮面ライダー以上にヒーローの苦悩を
描いたミラーマンならではの描写だろう。

　そういった要素をしっかり描いたミラーマンは大人の鑑賞に
耐える事ができる名作だと思う。