今から40年前の今日72年1月14日にOAされたのが帰ってきたウルトラマン
の40話・まぼろしの雪女で第2期ウルトラの定番となった冬の怪奇シリーズの
第2弾だった。
第1弾が20世紀の雪男だったので‘雪男の次は雪女か’と思っていたら何と
雪女怪獣スノーゴンが口から放つ冷凍ガスでウルトラマンを凍結させてバラバラ
に解体するのだから驚いた。
帰ってきたウルトラマンは17話までが地球産の怪獣ばかりで18話のベムス
ター編から宇宙怪獣が登場したし、侵略宇宙人の初登場も31話のプルーマ編
でゼラン星人までないのだから今となっては珍しい作品だ。
それが最終クールに入って今回の40話から7話連続で侵略宇宙人と怪獣の
コラボになるのだが、今回登場したブラック星人は名前に反して‘土星から来た’
などと言っているし侵略の目的も若い地球人の男女1000組を連れ去って子孫
を奴隷にしようなどという気の長い計画を企てていたのだ。
とはいえこのEPではウルトラマンがバラバラにされるという衝撃的なシーンが
全てのインパクトを持って行ったのでブラック星人という侵略者は影が薄い。
バラバラにされたのだから当然ウルトラマンは死んだと思われたらブレスレット
が光るとウルトラマンの体は元通りになってしまうという強引とも言える‘力技’で
復活してスノーゴンは あっさりと倒されてしまうし星人もスペシウム光線で爆殺
された。
脚本を書いたのは昨年12月に亡くなった故・石堂淑朗。
これに味をしめたか?続くタロウではエンマーゴから一時的にではあるがタロ
ウが首を飛ばされるし、レオでも超低温で凍結されてノコギリ引されてバラバラ
にされてしまう。
そういう意味では このEPがウルトラ戦士のバラバラ編の嚆矢となったわけで、
あらゆる意味で記念碑的な作品となったわけである。