2日連続のノーゲームに思う

　8日に開幕した今年の夏の甲子園だが、昨日に続いて今日も第1試合に
予定されていた如水館－高知戦は試合は行われたものの2日連続のノー
ゲームになってしまった。

　これは異例の事であり、大会史上初だろう。

　昨日は先攻の如水館が1回・2回に1点づつ挙げて2－0とリードしながら
3回裏の高知の攻撃終了後にノーゲーム。

　今日は如水館がジャンケンで勝って後攻になったが2回に高知がHRと
相手エラーで3点を先行すると、如水館も3回に2点を返し更に4回には4点を
挙げて6－3と逆転。
　高知も反撃して5回に2ランで1点差に追い上げたところで雨が激しくなって
再びノーゲーム。
　不運な事に高知が放った2本のHRは幻の記録になってしまった。

　ところで今回の2日続きのノーゲームについて ひと言。

 　昨日の場合 試合が始まった時から既にファールゾーンは水溜りができて
いたし、2回ぐらいから水はけのいい内野も光っていた。

　今日は砂がまかれていたものの雲で薄暗く銀傘の照明を点灯しての試合
になったが、2回ぐらいから雨が激しくなったばかりか慣れない銀傘照明を
目に入れたと思われる外野のミスが続出していた。

 　実はネットでアメダスを見てみると時間が経つにつれ、雨脚が強まる
予報になっていた。
　だから試合を始めても高校野球の試合成立は7回終了なので
‘7回までできるのか？’と思っていたら案の定だった。

 　例え第1試合の如水館－高知戦が成立しても2試合目以降はグランド
状態から見て、とてもじゃないが無理だろう。
　これが3試合まで消化できるなら3試合予定の5日目を4試合にするという
フォローができるが、1試合だけ終わっても意味がないと思う。

　今日などは思い切って最初から中止にしておけばよかったのに・・・・

　それにしても思うのが、なぜ日本はサスペンデッドゲームにしないのか？
　MLBではフィラデルフィアの優勝が決まった昨年のワールドシリーズの
G5が雨で試合が成立しなかったのでノーゲームにするのではなく、サス
ペンデットゲームにして翌日に中断した続きから再開させた。

　MLBコミッショナーによると

‘大事な試合を降雨コールドゲームで決着させるのは

ファンに対する冒涜'

との事。

　高校野球が通常の5回ではなく7回を終了しない限り試合が成立しないと
いうなら、サスペンデッドゲームにして試合の続きをやった方が幻の記録が
なくなるので ちょうどいい。　

　サスペンデッドゲームが採用されていれば、93年の樟南や03年の駒大
苫小牧の悲劇も起きなかったはずだ。

　夏の甲子園はMLBのポストシーズン同様‘大事な試合’
なのだから、中途半端な措置での再試合やコールドゲームは
野球への冒涜だと思う。