ロイヤルズかジャイアンツか=ワールドシリーズ22日開幕―米大リーグ(時事通信) - goo ニュース
MLBは日本時間の明日から早くもWシリーズが開幕し共にワイ
ルドカードから勝ち上がったカンザスシティとサンフランシスコの
対戦となったのだが、ポストシーズンの顔としてWシリーズには
進めなくてもプレーオフには進出していたNYヤンキースが昨年
に続いて姿がないのは多少寂しいものがある。
昨年のマリアノ・リベラに続き今年はデレク・ジーターが引退と
いう事になったので、1試合でも多くプレーを見るためにも最低で
もプレーオフに進出して欲しかったのだが・・・
今シーズンのNYヤンキースはベルトランやソリアーノなどの
長距離砲を補強し覇権奪回を目指したのだが、補強した戦力が
全く機能せずに得点力不足に悩まされた事も敗退の原因だろう。
とはいえ個人的には放出した生え抜きのロビンソン・カノの穴が
大きかったのではないかと思う。
というのもカノは移籍先のシアトルで3番を打って大活躍し得点
力不足から低迷していたチームをプレーオフ争いをするまで引き上
げたのだから存在感は かなりのもの。
カノがメジャーデビューした時には典型的な打てるけど、守りは
危なっかしいタイプで守り優先の日本ではセカンドでは起用されない
なと思っていた。
それでも首脳陣がガマンして使っているうちに守備も上手くなって
いきオールスターに選出される選手に成長したので、ジーターら
黄金世代の後釜の中心選手として活躍が期待されていたのだが
FAで移籍しただけでなく代わりに入ったベルトランらの不調で著
しく得点力が落ちたのだった。
一方で例年ポストシーズン争いから早々と脱落するシアトルがカノ
の加入で得点力が上がり、躍進したのを見ると中心打者1人がいるの
といないのでは雲泥の差というのが分かる。
ジーターが新人王を取った96年からヤンキースはWシリーズ
3連覇を含む5度の優勝に輝いているのだが、原動力となったのは
ジーターをはじめポール・オニールやバーニー・ウイリアムスにホル
ヘ・ポサーダら生え抜きの選手達の活躍だった。
そういう意味でカノは貴重なヤンキースの生え抜き中心選手だった
わけで、その選手が流出したのは結果的に大きな痛手だったと思う
のだ。