2011選抜高校野球・第10日・QファイナルVol 2

東海大相模、履正社が４強＝智弁和歌山、鹿児島実は敗退―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース

　今日でベスト4が出揃う。

　第1試合は共に投手陣が好調の両チームだが投手力は履正社の方が上だと
思われるので、履正社の飯塚or渡辺対智弁打線という図式だろう。

　第2試合は打線好調のチームだけに5点が勝敗を分けると思われる。
　投手は鹿実・野田の方が評価が高いものの相模の機動力をミックスした攻撃
を何点で凌げるか？

　第1試合：智弁和歌山 3－10 履正社

　本来なら智弁先攻と思われたのだが、後攻の智弁は1回から先頭打者が出塁
し2回にはノーアウト2塁から1アウト3塁と攻め立てるが飯塚が踏ん張る。

　1回にノーアウト1塁から1アウト2塁と攻めたものの得点できなかった履正社
は4回に2アウトから5番・6番の長短打で先制。
　ここまでは むしろ‘これで試合が面白くなった’と思われたのだが5回に8番が
ヒットで出塁し1アウト2塁のチャンスに四球と内野ゴロで2アウト2・3塁からパス
ボールで追加点が入る。

　更に四死球で満塁から5番の2点タイムリーに6番の2ベースなど合計6連打で
一挙に7点を挙げて大量リード。

　その裏に智弁は2アウトから連打と四球で満塁としチャンスで2打席凡退して
いた4番が2点タイムリーを放ってようやく2点を返すと、8回にも3番・4番の
長短打で1点を返し更にヒットで1・3塁と攻め立てたが後続を絶たれる。

　9回に履正社は2つの四死球で2アウト2・3塁から1・2番の連打で決定的な
2点を追加して智弁を突き放した。

　履正社の4回・5回の得点は共に2アウトからの得点で、素晴らしい集中力
だった。
　智弁とすれば3回までのチャンスにタイムリーが出ず1－0からの2点目もパス
ボールだったのでガックリ来て切り替えられなかったのが6連打につながったか。

　第2試合：鹿児島実 0－2 東海大相模

　こちらも本来なら先攻後攻反対と思われた組み合わせ。

　1回に相模が1アウトから2番が歩いたものの3番は併殺でチャンスを潰すと、
鹿実も1番がヒットで出塁しバントで1アウト2塁とするが3番・4番が討ち取ら
れる。

　2回に相模は4番が3塁へのイレギュラー内野安打で出塁しバントで1アウト
2塁からヒットでつないだ1アウト1・3塁で野田が転倒してボークを取られ相模が
先制。

　その裏に鹿実は2アウトから7番・8番が連打でチャンスを作ると9番のセンター
前に抜けそうな打球をショートが好捕するファインプレーで得点できず。

　これで相模の近藤は立ち直り3回に1番が四球で出塁した1アウト2塁のピンチ
以降はヒットは打たれても失点する雰囲気はなく、反対に7回に相模は連打で
ノーアウト1・3塁から一旦は3塁ゴロで3塁ランナーがホームでアウトになった
もののヒットで満塁から1番の犠牲フライで貴重な2点目を挙げる。

　9回にもノーアウト1・2塁のチャンスをライナーゲッツーなどで得点できず流れが
鹿実に行きそうだったが、近藤の投球がそれを許さなかった。

　鹿実も好調だったクリーンアップが1安打では さすがに得点力は下がるし、
やはり2回の攻防が明暗を分けた形だった。