なかなかムードが盛り上がらない平昌五輪

開幕まで１週間＝平昌五輪、選手主役の舞台迫る―北朝鮮選手団が韓国入り〔五輪〕

　早いもので平昌冬季五輪開会式まで1週間となったのだが、今ひ
とつ盛り上がりに欠ける感が拭えない。

　本来なら五輪が近くなると年明けから以前の五輪の名シーンを再
放送で流す企画が多く、特に4年前のソチの時にはBS-1でこういう
番組が目立ったのだが今年は殆ど見かけなかった。

　とりあえず今回はスピードスケートの女子2枚看板である小平奈
緒と高木美帆が今シーズン絶好調でメダルの量産が狙えるし、スキ
ー・ノルディック複合では渡部暁斗が好調だし女子ジャンプの高梨
沙羅の巻き返しなるかという興味もある。

　何より男子フィギュアスケートで前回王者の羽生結弦の連覇なる
か？や宇野昌磨とのワン・ツーなるか？に、女子シングルで宮原知
子がメダル奪回なるか？といった形で日本人選手の活躍が大いに期
待できる大会だ。

　実際メディアによっては‘長野五輪の総獲得メダル数を越える’
という予想もあるので、五輪好きの日本のメディアが大いに騒ぎそ
うな雰囲気なのに熱気が感じられない。

　むしろ開催国の韓国が北朝鮮との合同チームを作って参加など政
治的な話題ばかりが先行し、肝心の韓国の熱気も全く感じられない
というのが理由だろうか。

　もともと韓国はメダル獲得を期待できる種目にしか予算を使わな
いといわれており実際にウインタースポーツでは強化予算の殆どを
ショートトラックに使っているとの事で、それ以外ではスピードス
ケートを除きメダルを有力視される種目はないのが現状だから盛り
上がりに欠けるのも仕方ないのだろうか。

　冬季五輪の場合はスキー競技は強いけどスケートはダメなオース
トリアやスピードスケートは最強を誇るものの、それ以外はダメな
オランダなど得意種目に特化した国が必ずある。

　オランダは山自体がない国なのでスキーがダメなのは仕方ないが、
オーストリアではインスブルックが2度開催しており自国の活躍が
期待できないスケート競技も盛況だった。

　それを考えると冬季五輪というのはウインタースポーツが文化と
して根差している国でなければ盛り上がりに欠けるのかもしれない。