姫矢准も‘終焉の地’での決着を望んでいた

　ウルトラマンネクサスのノスフェル編でウルトラマンに変身する
姫矢准は、ダーク・メフィストに変身する溝呂木眞也と対峙し‘お
前は然るべき所で倒す’と言っていた。

　同じ闇の巨人でもダーク・ファウストは直接ウルトラマンに対し
戦いを仕掛けて来たのだが、メフィストはノスフェルをはじめとし
たビースト達にウルトラマンと戦わせる一方で自らは暗躍する形で
姫矢&ウルトラマンと対峙する時は自らの作戦を阻もうとするウル
トラマンの邪魔に入るパターンが目立った。

　メフィストが最初に登場したノスフェル編でウルトラマンが山邑
理子を取り込んだノスフェルからリコを助け出そうとするのを妨害
するために現れ、孤門が怒りに任せてメガキャノンバニッシャーを
撃ち込んで理子に重傷を負わせる事に成功すると あっさり手を引
いていた。

　またガルベロス編でもファウストのようにウルトラマンがガルベ
ロスと戦っている時には現れず、クロスレイシュトロームを放った
時に現れて防ぐというように直接戦う気がないわけだ。

　一方で人間体である溝呂木の時の方が孤門をダークフィールドに
封じ込めたり、凪や姫矢らに語りかけて心理的に揺さぶるケースが
多くコチラの方での行動が印象的だった。

　恐らく姫矢も溝呂木との人間体での対決では決着が付かないと考
えていただろうからウルトラマンの姿で戦う必要を感じていたと思
うので、互いに有利な位相空間であるメタフィールドやダークフィ
ールドを展開できない場所＝終焉の地での戦いを望んでいたのかも
しれない。

　もっとも終焉の地自体は溝呂木がセットアップした空間なので当
然ながら圧倒的不利な条件になるとは姫矢も覚悟はしていたろうが、
そうでもしなければ溝呂木との直接対決で決着を付けられないとい
う思いがあったのではないだろうか。