CS、1stステージだけでもダブルヘッダーを

阪神−DeNA、悪天候でも強行開催した理由とは

 先日セ・リーグのCS1stステージG2が雨が降りしきる中で行
われた事で批判が殺到していたのだが、ここに来て俄かに脚光を
浴びているのがダブルヘッダーである。

 今年のセ・リーグのCSの開催権を持つカープとタイガースは共
に屋外球場という事で当然ながら雨天中止のリスクはあったのだが、
最大の問題はリーグ優勝チームのアドバンテージを確保するために
1stステージと2ndステージとのインターバルが1日しかないので
雨天中止が続くと2位チームであるタイガースの不戦勝という可能
性があり実際雨が続いたので‘不戦勝’の謗りを受けるのを恐れて
悪コンディションの中でも試合を強行した事だろう。

 個人的にはインターバルを伸ばすというのは優勝チームのアドバ
ンテージをなくす可能性があるので1日が妥当だと思うが、4日間
で最大3試合行なうならばダブルヘッダーの導入は必須ではないか。

 ダブルヘッダーは80年代までは度々見られていたし、球史に残る
ドラマやシーンを彩っていた。

 例えば68年9月に甲子園で行われたタイガース-ジャイアンツ戦
の第2試合では、後に巨人の星で花形満が星飛雄馬の大リーグボール
1号を打つ舞台となったジーン・バッキーの王貞治への危険球騒動か
らの乱闘事件に決着を付けた長嶋茂雄のHR。

 74年に名古屋でドラゴンズがホエールズに連勝して29年ぶりの
リーグ優勝を決めたのがダブルヘッダーだったし、2日後に長嶋茂雄
の引退試合もダブルヘッダーで行なわれ特に2つの試合の合間に長嶋
が外野フェンス沿いを歩いてファンに別れの挨拶をしたのもダブルヘ
ッダーだったからこそだろう。

 パ・リーグでは連勝すればバファローズの逆転優勝というシチュエ
ーションで行なわれ2試合目を引き分けで優勝を逃し10・19の悲劇
といわれた88年の川崎球場でのオリオンズ-バファローズ戦や、翌
89年にはラルフ・ブライアントの2試合にまたがる4打数連続HRで
ライオンズの地元胴上げを阻止したどころか地力優勝すら消滅させ
た10・12の奇跡なども共にダブルヘッダーだった事が名勝負に絶
妙の味付けをしていた。

 MLBでは雨天中止になるとダブルヘッダーにしてでも日程消化を
するケースは多いし、96年のWシリーズではアトランタ-NYヤン
キースのG1が雨で流れると‘仮に翌日も雨で中止になったらダブル
ヘッダーをやるか’という話も出ていたぐらいダブルヘッダーに対
する抵抗感はない。

 それに対し日本ではダブルヘッダーは抵抗感があるようだが、今
回のような事があるとダブルヘッダーという選択肢は必要ではない
だろうか。

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