(護法神からの神託に 耳を傾けられるダライラマ法王)
チベットでは昔から現在に至るまで
護法神を 自己の身に降ろせる専門の霊媒師がおり、
その霊媒師の口を通じて
護法神からの神託が告げられます。
ダライラマ法王はチベットにて
ダライ・ラマの神託官(ネチュン)の神託によって
中国軍のラサ侵攻が差し迫っている事を知り
すぐにチベットから脱出されて 難を逃れたという経緯があります。
特に末法時代の衆生は
魂徳が薄く 邪知を増し 盲目となり
種々の欲望を満たすものに惹かれて 解脱の道を見失い易いとされ
転法輪を祈願する事が 非常に重要であるとされます。
以下の方法によって
転法輪を願い 功徳を集める事ができます。
虚空を 三宝や 無数の諸仏や菩薩が満たし
自己の目の前に上師がおり、
自分の周りを 衆生が取り巻き
衆生がそれぞれ 法輪や珍宝などの供物を手にして拝してから
合掌して 諸仏や三宝 善知識達に向かって
解脱の道を開いて下さる事を嘆願していると観じる。
三宝や上師から 赤・青・黄・緑・白の五色の光が放たれ
一切衆生の上に注がれて
法障が清められ 彼らの祈りが叶えられ 衆生が解脱し仏になると観じつつ誦す。
「十方所有世間灯(じっぽうしょゆうせげんとう)
最初成就菩提者(さいしょじょうじゅぼだいじゃ)
我今一切皆勧請(がこんいっさいかいかんじょう)
転于無上妙法輪(てんうむじょうみょうほうりん)
所有以智慧之灯(しょゆうじちえしとう)
照亮世間愚痴黒暗的(しょうりょうせげんぐちこくあんてき)
諸仏菩薩(しょぶつぼさつ)
及最早成就菩提的聖者們(きゅうさいそくじょうじゅぼだいてきせいじゃもん)
我以至誠之心(がじしせいししん)
勧請諸仏菩薩(かんじょうしょぶつぼさつ)
善知識們悲憫(ぜんちしきもんひみん)
我等一切衆生(がとういっさいしゅじょう)
而転于無上妙法輪(じてんうむじょうみょうほうりん)。」