「六甲の神将の助けを授かる」

 

心の中で誦す事で　六甲の神将の助けを授かるとされます。

甲子：黄鎮将軍（王文卿）

「陽眞之精（ようしんしせい）
運財如風（うんざいにょふう）
聚財集宝 （じゅざいしゅうほう）
不得久停（ふとくふてい）
急急如天師律令敕（きゅうきゅうにょてんしりつれいちょく）。」

甲戌：重質将軍（展子江）

「天狗之精（てんぐのせい）
掌管安寧（しょうかんあんねい）
永閉金闕（えいへいきんけつ）
万騎難驚（ばんきなんきょう）
急急如天師律令敕（きゅうきゅうにょてんしりつれいちょく）。」

甲申神：剛銛将軍（扈文長）

「陽血之精（ようけつのせい）
領一万兵（りょういちまんへい）
千千截首（せんせんせつしゅ）
万万剪形（ばんばんせんぎょう）
急急如天師律令敕（きゅうきゅうにょてんしりつれいちょく）。」

甲午神：粛烈将軍（衛玉卿）

「けい惑之精（けいわくのせい）
法飛大明（ほうひだいみょう）
万里けん赫 （ばんりけんかく）
霹靂数声（へきれきすうせい）
急急如天師律令敕（きゅうきゅうにょてんしりつれいちょく）。」

甲辰神：蕩滌将軍（孟非卿）

「巽方盤虫（そんほうばんちゅう）
能起狂風（のうききょうふう）
精魅大怒（せいみたいど）
瓦礫火熔（がれきかよう）
急急如天師律令敕（きゅうきゅうにょてんしりつれいちょく）。」

甲寅神：激殺将軍（明文章）

「た災遁形（たさいとんぎょう）
出入無迹（しゅつにゅうむせき）
来去無踪（きょらいむそう）
急急如天師律令敕（きゅうきゅうにょてんしりつれいちょく）。」

 

「ドルポパ・シェラブ・ギャルツェンの眞言」

チベット仏教のカダム派に伝わる
ドルポパ・シェラブ・ギャルツェンの眞言で、
礼拝や供養を捧げて誦します。

「オン・グル・ベンジャ・ドツァ
　サルヴァ・シッディ・ウン・ウン。」

 

 

「三昧耶金剛の加持により自己の浄化の加持が授けられる」

（三昧耶金剛）

三昧耶金剛に　礼拝や供養を捧げて行います。

3遍誦す。

「我等与衆生（がとうよしゅじょう）
直到成正覚（じきとうじょうしょうがく）
帰依仏（きえぶつ）
帰依法（きえほう）
帰依僧（きえそう）。」

3遍誦す。

「所作布施等（しょさふせとう）
修持諸功徳（しゅじしょくどく）
願利益一切衆生（がんりやくいっさいしゅじょう）
而成仏（にじょうぶつ）。」

自己の胸の中央に蓮華があり、
蓮華の中央に月輪があり、
月輪の中央に「ハ字」があり、

「ハ字」が利剣に変成し、
利剣の柄に「ハ字」があり、
その利剣が　三昧耶金剛に変成する様子を観じる。

三昧耶金剛の仏身は3つの顔に　6本の腕があり、
3つの顔の色はそれぞれ緑色、黒色、白色で
明妃を抱き　右手には金剛杵は剣を持ち、
左手で金剛鈴や蓮華を持ち、

眉間に白色の「オン字」
喉元に赤色の「ア字」
胸の中央に藍色の「ウン字」が輝き

「ウン字」が藍色の光を放って
諸智慧尊を招く様子を観じて誦す。

「サ・ウン・バン・ホー。」

五大仏部と諸眷属を招いて誦す。

「オン・パンザ・クラ（Lの発音）・サパリヴァラ
アルガム・パダム・プペ・ドゥペ・アロ（Lの発音）ケ
ガンデ・ネウィデ・シャプタ・パルティザ・フン・ソーハー。」

ここで五大仏部の勧請を願い、
五大仏部が自己の頭上より
五色の甘露を注がれる様子を観じて誦す。

「アー
一切如来（いっさいにょらい）
請賜予他灌頂（せいしよたかんじょう）
如是祈請（にょぜきせい）
以盛満無礙智慧甘露之宝瓶（にじょうまんむげちえかんろのほうへい）
他們従我頭頂賜予灌頂（たもんじゅうがとうちょうよかんじょう）。」

「オン・サルヴァ・タターガタ・アビケカタ
サマヤ・シュリエ・ウン。」

三昧耶金剛の胸の中央の月輪に
色が混ざり合った金剛杵が立っており、
金剛杵の中央には　緑色の「ハ字」があり、
そこから無量の甘露が流れ出して
自己の全身を洗い流して　
身内の汚れを吸い取った甘露が黒色の液体になって
全身の毛穴から排泄される様子を観じ、

また　「ハ字」を中心として、
「オン・アー・パンギャ・ディカ・ハ・ウン。」の眞言の文字が
旋転している様子を観じつつ　何遍も誦す。

「オン・アー・パンギャ・ディカ・ハ・ウン。」

ここで　三昧耶金剛に心から祈る。

「出于無知与困惑（しゅつうむちよこんわく）
我違反且毀損我的承諾（がいはんしゃきそんがてきしょうだく）
アー
上師護佑者（じょうしごゆうしゃ）
請保護我（せいほごが）
金剛持有者主尊（こんごうじうしゃしゅそん）
您本質為大悲心（にんほんしついだいひしん）
我帰依一切衆生大怙主（がきえいっさいしゅじょうだいこしゅ）。」

ここで　三昧耶金剛が
このように答えられる様子を観じる。

「你的一切悪業（にてきいっさいあくごう）
障碍及退転之承諾（しょうげぎゅだいてんのしょうだく）
皆被清除浄化（かいひしょうじょうじょうか）。」

ここで三昧耶金剛が自己と融合する様子を観じる。

（回向）

「願我以此諸功徳（がんがにししょくどく）
浄化一切垢染与阻碍（じょうかいっさいくせんよそげ）
願為利益一切衆生而成仏（がんいりやくいっさいしゅじょうにじょうぶつ）。」