上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

熊本の地下水は大丈夫?・・・田村貴昭衆議院議員とTSMCの現地調査

2023-07-26 19:16:10 | 熊本の地下水
「枯渇」「汚染」・・・TSMCの進出で熊本の地下水は大丈夫?
田村貴昭日本共産党衆議院議員と現地調査 
7月21日、日本共産党熊本県委員会・熊本市議団・菊陽町議で田村貴昭衆議院議員とともに、国が4700億円もの支援をして誘致されるTSMCの現地調査を行いました。
併せて、周辺で農業を営む方の聞き取りも行いました。



【地域住民の声】
菊陽町でニンジンや米等を栽培されているTさんは、100mの井戸を掘って、ポンプで地下水を汲み上げ、農業用水にされています。「地下水が減少すれば、枯渇とまではいかなくても、ポンプで汲み上げることが難しくなる」と、農業への影響を心配されています。
1日12,000トンという約5万人の飲料水に匹敵する地下水の汲み上げは、74万市民の水道水への影響に止まらず、様々な分野に影響すると思われます。

TSMCと県・菊陽町・熊本地下水財団との「地下水協定」には、確実な実行に不安が残ります
今回の県・菊陽町・熊本地下水財団とTSMCとで結ばれた「地下水保全協定」は、水田湛水へTSMCの財政支援が定められています。しかし、具体的な点が一切記されていません。
白川中流域では、これまでも熊本市・大津町・菊陽町水循環型営農推進協議会の「白川中流域水田湛水推進協定」に基づく水田湛水による地下水涵養事業が実施されてきました。
月に400haの湛水事業が行われています。
さらに12,000トンの汲み上げに対し、どの程度の湛水事業が必要となるのか、具体策もなしでは、住民の不安に応えることはできません。

大規模な開発と、今から起こっている渋滞問題
工場予定地周辺は、この1年大幅に車の通行量が増え、生活道路への影響もあり、通学時の事故の心配もあります。
現在工事がすすむTSMC周辺には、すでにソニーや東京エレクトロンがあり、約1万人が従事、隣接する駐車場には7,000台が駐車しています。
TSMCやその第2工場の誘致は、周辺地域はもちろん熊本市域にまで深刻な渋滞の影響が予想されます。
第2工場や関連企業の誘致がすすめば、農地が大規模に開発されて、車の渋滞はさらに深刻化するでしょう。

TSMCの工事が行われている現地の様子を見ながら、地下水の枯渇・汚染・周辺地域の渋滞による住民の安全確保、農業への影響など、さまざまな点から、県や国、そして当事者であるTSMCが住民の不安に応えていくことが求められています。

  
コメント (1)
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