上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

子どもたちにより良い教科書を!・・・教科書ネットくまもと講演会

2024-06-14 17:45:10 | 教育
子どもたちにより良い教科書を手渡しましょう!
侵略戦争を美化する教科書の採択は許さない
6月9日、熊本市内で「教科書ネットくまもと」の総会が開かれました。
記念講演は、「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」より元教員の相可さんが来遊され、「子どもたちにより良い教科書を!」と題し、お話しされました。



戦前の国定教科書「国史」にそっくりの令和書籍歴史教科書が登場
今回初めて、「令和書籍」の教科書が検定に合格しています。令和書籍の歴史教科書は、戦前の国定教科書「国史」にそっくり、南京大虐殺や日本軍慰安婦問題を否定し、教育勅語を礼賛、侵略戦争や植民地支配を正当化する歴史の事実を捻じ曲げた教科書です。

「令和書籍」と同じ、「育鵬社」「自由社」も子どもたちには渡せません
天皇を美化し、韓国併合を合理化し、平和主義より自衛隊の「育鵬社」。
日本は天皇の国、平和主義より安保条約で、兵器を掲載している「自由社」
いずれも、侵略戦争美化の姿勢は同じです。子どもたちには渡せません。

そのほか、公民教科書でも、平和主義を学ぶページで憲法9条よりも自衛隊の活躍を教える教科書が増えているのは、注目しなければなりません。
最近増えている「QRコード」も読み込むと、政府見解に誘導するものもあり、要チェックです。

教科書展示会に行って、意見を提出しましょう!
2024年度は、中学校教科書を採択する年度です。
6月14日~27日まで、市内各所での教科書展示会が行われます。
教科書展示会に行って、意見を書き提出しましょう。
教科書採択の資料になります。
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安全安心な学校給食は、有機農業の推進で・・・全国オーガニック給食協議会の研修会に学ぶ

2024-02-05 21:16:27 | 教育
安全安心な学校給食は、有機農業の推進で
全国オーガニック給食協議会の研修会に学ぶ
2月1日、「全国オーガニック給食協議会研修会」がオンラインで開かれ、熊本のサテライト会場に参加しました。



全国オーガニック給食協議会とは、
 オーガニック給食の実現を目指す、自治体、JA・農業関係団体、生協・流通関係団体、市民団体、有志個人による全国レベルの協議会で、オーガニック給食フォーラムや研修会の開催、取組事例の交流などを行い、農村、都市に関わらず全国的なオーガニック給食の実現を目指しています。代表理事は、先進的にオーガニック給食に取り組んでいる千葉県いすみ市の太田洋市長です。
国会に設置されている超党派の「オーガニック給食を全国に実現する議員連盟」には、日本共産党から田村貴昭衆議院議員が副代表として参加しています。

【学んだ事例報告】
⑴静岡県袋井市・「おいしい給食課」が取り持つ地産地消の給食
袋井市は、「日本一健康文化都市」を宣言し、子どもの食事調査を行い、野菜を多く取り入れる健康的な給食を提供してきました。
使用する野菜の1/3を地元産とする目標で、2022年度は年間194日(ほぼ毎日)地場農産物を給食に提供しました。
市の「おいしい給食課」が地元生産者との間に立ち、農産物栽培量を調査し、公共調達による地産地消の成果となっています。

⑵学びたい、フランスのオーガニック給食推進
フランスでは、2018年の「エガリム法」に基づき、公共調達に関しては、高品質の食材を最低限50%、そのうち20%を有機食材とすることが義務化されています。
給食の調理現場では、栄養士や調理員を中心にした非営利団体CPPが研修会などを開催し、オーガニック給食を推進する活動を広げています。
そこには、地域食料プロジェクトPATによる「自分の地域で食料を生産し消費する」という食料主権の政策が基本にあります。

公共調達をすすめ、安全・安心な学校給食と環境にやさしい有機農業の推進を
学校給食の無償化と有機食材の活用推進による、有機食材の公共調達をすすめ、子どもたちに安全・安心な学校給食を届けて、併せて、環境にやさしい有機農業が推進されていくよう、積極的に取り組んでいきたいと、あらためて思った研修会でした。
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一般質問報告その5・・・有機農業の推進と一体になった学校給食無償化を!

2023-09-20 16:01:00 | 教育
有機農業の推進と一体になった学校給食無償化を!
2021年の国連食料システムサミットでは、自然の中で営まれ、環境にやさしいイメージの農林漁業が、実際には農薬・化学肥料の投入、工業化による環境破壊で、生物多様性喪失の要因の7割から8割を占めていると指摘されました。これからは、環境にやさしい持続可能な農業へと転換するため、国内外の有機農業の豊かな実践に学び、その実践が広がるような就農者への手厚い支援と有機農産物供給の仕組みづくりが必要です。

公共調達で有機農産物を買い支える仕組みを
フランスでは、学校給食はもちろん、介護施設や病院、高齢者の宅配弁当等で有機農産物の調達が義務付けられています。東京都日野市では、学校給食における地元野菜の契約栽培システムを実施、学校給食地元野菜等契約栽培支援事業で農家を支援しています。こうしたやり方を参考に、公共調達で有機農産物を買い支える有機農業支援の仕組みがつくれないでしょうか。

有機農産物の価格補償が必要
千葉県いすみ市では、全国に先がけ学校給食への有機米100%供給を実施しました。有機米生産農家の希望が実現したもので、有機米使用によるコストアップへの対応として、市が有機米1俵2万円の保障をし、それでも足りない給食費のアップ分を市が負担しました。その後、2022年10月から小中学校の給食費を全額補助・無償化し、今では地元有機米100%の給食が完全無償で提供されています。
このように、環境にやさしい有機農業推進の立場で、本市でも有機農産物の価格保障などが求められます。

熊本市でも、有機農産物を学校給食に積極的に取り入れてほしい

有機農業推進と一体の学校給食無償化の実施を
学校給食無償化は年々広がり、小中学校の完全無償化を実施または年度内実施予定は491自治体、全自治体の約3分の1で行われています。安全な給食を子どもたちに負担なく届ける、その立場で有機農業推進と一体の学校給食無償化をすすめてほしいものです。

長期休業中の給食費相当分を低所得世帯の子どもたちへ支援を
格差と貧困が広がる今、「長期休暇明けに、痩せて登校して来る子がいる」との声があります。就学援助や生活保護等、困窮家庭の子どもたちに、春休み、夏休み、冬休み中の給食費相当分を昼食費として支給することを要望しました。

住み続けられる地球環境と、子どもたちが安心して暮らし、成長できる社会へ、有機農業推進と学校給食無償化の積極的な取り組みを引き続き要望していきます。
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子どもたちによりよい教科書を! 教科書展示会に行って、意見を出しましょう!

2023-06-12 21:20:11 | 教育
子どもたちによりよい教科書を!
教科書展示会に行って、意見を出しましょう

今年は、4年に一度の小学校教科書採択の年です。11教科・149点の教科書が採択にかかります。(来年は、中学校教科書の採択です)
子どもたちが使う教科書の採択にあたっては、現場教員・保護者・市民等の意見も反映し、開かれた採択にされなければなりません。
下記のとおり、この6月、教科書展示会が開かれます。歴史認識はどうなっているのか、憲法の平和条項の内容記載、道徳教材の扱い、最近増えてきたジェンダーの問題などにも注目してみましょう。
子どもたちが、どんな教科書で学んでいるのか、教科書展示に行って、見て、意見を提出しましょう。
熊本市内の教科書展示会は、以下のとおりです。(会場には、意見用紙が準備されています)

展示期間は6月14~27日、小・中学校用教科書を展示
(会場)     (住所)         (閲覧時間)   (閲覧不可の日)
市教育センター    中央区千葉城町2-35 10:00~17:00   土日曜日
熊大附属小学校   中央区京町本丁5-12 10:00~17:00   土日曜日
県立図書館     中央区出水2-5-1    9:30~19:00   火曜日
市立図書館     中央区大江6-1-74   9:30~19:00   月曜日
県立聾学校     東区東町3-14-2     14:55~16:55   土日曜日
幸田公民館     南区幸田2-4-1    9:00~20:00   月曜日
花園公民館     西区花園5-8-3      9:00~21:00   月曜日
植木公民館     北区植木町岩野238-1  9:00~19:00   月曜日
火の君文化センター 南区城南町舞原394-1  9:00~20:00   月曜日
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平和・人権・共生を大切にした教科書を子どもたちに!・・・2023年度教科書ネットくまもと総会

2023-06-11 19:29:51 | 教育
平和・人権・共生を大切にした教科書を子どもたちに!
6月11日、「2023年度教科書ネットくまもと総会」が行われました。
記念講演として、「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」の相可文代さんが「『平和・人権・共生』を大切にした教科書を子どもたちに!」と題し、お話されました。

「教科書の今」
文部科学省の検定は、社会科で、自衛隊と戦争が結びつかないようにさせていること、「戦闘地域に派遣された自衛隊」を「イラクで活動する自衛隊」として紹介、平和活動のように子どもにイメージさせるもの。
同じく、道徳では、「愛国心」を強調したものになっている。一方で、安倍政権が強調してきた「礼儀」などがなくなり、いじめ問題やLGBTQのことが取り入れられるなど、前進面もある。
「教科書採択・副教材をめぐってのさまざまな問題」
藤井寺市では、教科書採択が密室審議となっていた中で、教科書選定委員と教科書会社との癒着し、不正が起こりやり直しになったこと。
広島市では、原爆の実相を伝える副教材として使われてきた「はだしのゲン」が、副教材から削除され、原作者の中沢啓治さんのインタビューから被爆体験が削除されたこと。

その他、大阪での「育鵬社採択から止めさせる」までの13年間の教科書運動の取り組みなども紹介されました。

「これから私たちが取り組むべきこと」
教育委員会への申入れ、教科書展示会に行って意見を書くこと、教育委員会の教科書採択会議を傍聴すること、議員と連携すること、などを強調されました。
教科書展示会に、多くの人が出向き、特に現場の教職員が参加し意見を提出できるような条件整備が行わなけれなならないこと、文部科学省も法定外の期間開催したり、学校を回る移動展示会を開催するなども示し、指導しているようです。熊本でも、現行のやり方の拡充を求めていかなければならないと思います。
今年は小学校教科書の採択、そして来年2024年は中学校教科書の採択の年となります。
早速、今年から来年に向けて、市民の取り組みをすすめていきましょう!と、講演が締めくくられました。

総会の閉会挨拶では、教科書ネットの活動に若い人たちを巻き込んでいきましょう!との呼びかけもありました。
よりよい教科書を子どもたちに手渡すために、教科書ネットの活動がさらに広がっていくよう、応援していきたいと思います。

 
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