上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

玄海原発(佐賀県)見学

2011-09-24 18:27:54 | 日記
 9月23日、民医連主催の原発見学会に参加、佐賀県の玄海原発に行ってきました。大型バスに揺られ、3時間30分、立派な施設に到着しました。玄海町は、とても景色のいいところです。大小様々な島が点在する海岸の見晴らしのいい丘に原発は立っています。博物館のような見学施設に入ると、ご多分に漏れず、原発の安全性を強調した施設についての説明がありました。宇宙ステーションのような立派に見える施設でお話を聞いていると、本当に安全かと思われるような錯覚にとらわれてしまいそうですが、さすがに「3.11」の福島事故が起こっているだけに、安全神話そのもののようなお話を聞いても空虚です。説明の方が気の毒に見えてきます。玄海エネルギーセンターPRセンターと訓練センターを見学、さらに、原発を出て、昼食休憩の場所では、玄海町議のお話を聞きました。原発誘致によって、数百億のお金が町に注ぎ込まれてきたこと、・・・。麻薬のような原発マネーにどっぷりとつかってきた町、町の人たちは、福島をどう見ているのでしょうか。
 改めて、多くの人に、原発の異質の危険性を知っていただき、「原発ゼロ」の世界に向けて頑張っていきたいと思いました。







コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月議会開催中・・・決算で総括質疑「市政の無駄遣い」

2011-09-20 20:39:40 | 議会活動
 朝夕やっと涼しくなりました。庭には、白の彼岸花が咲きました。いよいよ秋です。
 定例の9月市議会が始まりました。9月16日、決算審査の総括質疑を行いました。内容は、市政の無駄遣い、今回は、税金を次々につぎ込みながら、一向に進まない「花畑町再開発」の無駄遣いを取り上げました。産業文化会館を閉鎖して、3年以上がたちました。街の真ん中に、大きな空きビルを残し、賑わいも喪失しているのではないでしょうか。

質問の概要は、以下の通りです。

産総事業費233億円の花畑町再開発、事業の見通し立たず
繰り返される予算の「ムダ」使い、再開発は事実上の破たん!
 産業文化会館の代替となる文化ホールの基本計画策定は、今年3月に策定完了、4月に基本計画公表というスケジュール目標ですすめられてきましたが、未だ中間報告どまりで、基本計画は陽の目を見ていません。計画が公表できないまま、棚上げでは、委託費550万円も無駄になります。基本計画棚上げの問題では、市長は「NHKも含め、再開発のフレームが定まっていないから」と答弁しました。

(平成19年度)9,000万円使って実施された、大劇場を中心としたA街区の基本設計は、事業が頓挫。
(平成20年度)産業文化会館の代替ホールなどのB街区の基本・実施設計予算1億5,000万円が計上されたものの、年度末に減額補正。
(平成22年度)B街区基本設計・資金計画ほか約2億円が予算計上されながら、年度末に減額補正。
(平成23年度)今年度中の都市計画決定も見通しなし

まだまだ使える「産業文化会館」は、速やかに再開を!
 産業文化会館閉鎖の理由は、改産業文化会館閉鎖は、年間30万人の利用者にとって700人規模の中ホールがなくなり、多くのホール難民を生んでいます。仮に、今後は事業が順当にすすんでも、再開発事業完了まで、10年近くも利用者に迷惑をかけてしまいます。
 また、再開発の見通しがないまま、中心市街地のど真ん中、賑わいの中心に、人を寄せ付けない空ビルがどっかりと建っているのは、賑わい・活性化の壁ではないでしょうか。
修費用が16億円程度もかかるということでした。しかし、昭和42年に竣工し、40年以上も利用されている市民会館は、平成18・19の2ヵ年にわたり設計費用も含めれば17億3,000万円も使って、耐震やバリアフリー化も含めた大規模改修が行われ大切に使われています。
 また、隣接するサンビル・フラワービルはいずれも利用が続けられています。再開発が検討中であっても、施設の利用は可能です。

文化ホール基本計画」は棚上げに…
 約550万円の委託費を払った「産業文化会館の代替となる文化ホールの基本計画策定は、今年3月に策定完了、4月に基本計画公表というスケジュール目標ですすめられてきましたが、未だ中間報告どまりで、基本計画は陽の目を見ていません。計画が公表できないまま、棚上げでは、委託費550万円も無駄になります。基本計画棚上げの問題では、市長は「NHKも含め、再開発のフレームが定まっていないから」と答弁しました。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校歴史教科書・・・「つくる会」系教科書は採択されず

2011-09-09 12:12:43 | 熊本市政
 9月1日に、次年度(2012年度)から使用される中学校教科書の採択結果が公表されました。
 熊本市では、歴史分野に「東京書籍」、公民分野に「教育出版」が使用されます。今年度の採択では、全国的にも「つくる会」系のうごきが活発に行われ、東京都立初め、都道府県立学校や、市段階では最大の政令市・横浜市で採択され、育鵬社の教科書はかなりシェアを広げました。
 熊本市は、これまで教科書選定委員会での審議をかなり行い、その結果をもとに教育委員会での論議によって決定していましたが、今回は、教科書選定委員会の論議をもとに、教育委員会という公の論議の場で何回も審議され、決定しました。慎重な対応が必要と、教育委員会の審議は「非公開」で行われましたが、後日会議録や資料等、審議の内容は公開されるとのことです。
 市議会では、6月議会一般質問で、私が歴史をゆがめる「つくる会」系の教科書は採択すべきでないという内容で質問しました。教育委員長は、「公正な採択を行う」旨の答弁をしました。一方、採択結果公表後の9月議会では、自民党市議団の満永寿博議員と未来の田尻善裕議員から、「なぜ、つくる会系の教科書が採択されなかったのか。愛国心を子どもにどう教えていくのか」という内容で、「つくる会教科書」が採択されなかったことへの不満を露わにした質問が行われました。熊本県では県立中学校で「つくる会」系の教科書が採択されなかったことから、異例の副教材に育鵬社の教科書を使用するという措置が取られることが発表されました。この動きを受け、田尻善裕議員(未来)は、熊本市でも、育鵬社や自由社の許可書を副教材にできないのかという質問もされましたが、教育長は、「不採択となった教科書を副教材に利用することは、現場に混乱を招く」と、使用しない旨の答弁をしました。
 いずれにしても、子どもたちに歴史の真実をどのように教えていくのか、大事な教科書問題は、今後も引き続き、教育分野の重要な問題として、取り組んでいかなければなりません。熊本市では、採択にあたって、教科書ネットやいのちネット・新日本婦人の会などから「つくる会教科書は採択しないで」の陳情が市教育委員会に出されていましたが、一方自民党系のグループも「つくる会系教科書を採択せよ」という要望を出していました。 「つくる会」系の教科書では、安全神話が完全に破たんした「原発」について、未だに「安全神話」の立場に立った原発問題の記載をしていました。科学的にも間違った事柄を子どもたちに教えるような教科書はとても教育現場に持ち込むことは許されません。私たちは、事実をゆがめる歴史・公民教科書は、絶対に採択させない、この運動を粘り強く続けていかなければならなと思いました。
 
 *また、今回の教科書採択にあたって、結果だけは公表されていますが、採択の過程の会議録・資料がまだ公開されていません。公開されたら、詳しい見解をこの場でもお知らせいたします。(9月末、あるいは10月はじめのなる模様です)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都市計画・「市街化調整区域と市街化区域の線引き」は住民が主人公で

2011-09-05 09:08:12 | 熊本市政

 政令市に移行すれば、合併した3町も熊本市の都市計画区域に入り、市街化区域と調整区域の線引きがなされる。今まで、無指定で開発・家屋や施設の建設が自由にできていたものが、調整区域になれば、開発を制限され、これまでのように自由に建物の建設ができなくなる。8月28日には県主催で「市街化区域と調整区域の線引き」についての9公聴会が開かれました。13人からの意見聴取(うち3人は文書の読み上げ)が行われ、調整区域になることで、開発ができなくなり、町が寂れてしまうという不安、調整区域から市街化区域に編入されて、農地が宅地並課税となり農家経営が厳しくなったこと、などなど・・・。不安と反対の意見が種々に延べられました。9月4日には、熊本市主催で市街化区域の用途に関する公聴会が開かれました。17名の公聴人のうち15人が意見を述べられました。用途地域指定と一体の線引き問題、住民には財産権にもかかわる重大な問題だけに、公述人の方々も厳しい口調で市に詰め寄っておられました。
 合併によって政令市移行が進められれば、線引きは行われるもの、無指定の地域ではいられないことは分かっていたこととはいえ、合併に賛成した人も、反対した人もそれぞれに、住民の意見が聞かれないことに、怒り露わです。
 市街化調整区域になれば、開発ができない、資産価値が下がる、担保にならない、・・・。市街化区域になれば、農地が宅地並課税で農業が続けられない。いずれにしても、多くの困難があります。公聴会で多くの人が指摘されたのは、河内町が指定区域外となっていること、合併3町とほとんど変わらないような地理的条件にありながら、区域の内と外になってしまうのはなぜ?という疑問は当然のことと思われます。
 いずれにしても、みなさんが意見されていたのは、「住民が主人公」、住民の意見を十分に聞き、理解納得を得たうえで進めていくことを要望されていました。先輩政令市・新潟市は、すでに政令市に移行しながら、いまだに線引きは執行されていません。熊本市も、市民の意見を聞いてすすめる姿勢が求められていると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「熊本港を考える集い」

2011-09-02 21:48:41 | 議会活動
 2日夜、パレアで「熊本港を考える集い」が開かれた。松岡徹県議が県政の大きな無駄遣いとして、6月議会で指摘し、見直しを要求している問題です。1973年につくられた県の港湾計画によって整備が進められ、これまでに約1600億円が投入され、今後もさらに約550億円をつぎ込んでいく計画となっています。しかし、地盤がゆるく、固い地盤にプリンとゼリーが乗ったような形になっており、今でも大きなゆがみが生じており、また土砂の堆積を取り除くのに毎年7億円も必要という、無駄に無駄を重ねるような港です。しかも、それだけの事業費をつぎ込みながら、コンテナ船の入港はたった週1回で、周辺は大勢の釣り客でにぎわっています。インターネットの釣り情報では、「穴場」と紹介されています。
 私は、熊本市議会の「中心市街地活性化特別委員会」に所属しています。熊本市は、熊本城周辺や中心商店街から熊本駅周辺に至るまでの広大な地域を指定し、「中心市街地活性化基本計画」を策定し、交通センター周辺や駅前などの再開発事業等を種々に進めています。10月に熊本駅前にオープンする図書館などの入った「森都心プラザ」を中心にした駅前東A地区再開発事業は3棟のビル(最大のものは35階建ての超高層分譲マンション)を建設し、総事業費を市の予算で211億円も投入します。熊本城内には大型観光施設として「城彩苑」が50億円の事業費(運営費含む)で建設されました。今後も産業文化会館を取り壊して建設する花畑町再開発、交通センター周辺に市が入って3000人収容の大型コンベンション施設を建設する桜町再開発など、大型の再開発ビルを次々に建設しようとする計画です。この壮大な「熊本市中心市街地活性化基本計画」が総事業費1991億円ですから、熊本港への2000億円を超える投資がいかに法外なものであるかわかります。
 無駄を削って、住民の「いのち・暮らし」優先に、その思いを新にしました。
いよいよ5日より、9月の定例議会が始まります。皆さんの思いをしっかり議会に届けるために頑張ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする