宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

過ぎゆく2月(3)

2018年03月05日 | にわかフィギュアスケート
引き続きピョンチャンオリンピックについてさくさくと。

今回、個人的にいちばん楽しく観たのはアイスダンスで、それは下位グループといえども、基本的にみなさんすーっと伸びる美しいスケーティングで、観ていて目に心地よいからかなと思った。

シングルの場合、一選手の演技だけ取り出して観るとそんなに思わないのだけど、うまい選手の次だったりすると、アクセルとブレーキを同時に踏んでる車みたいな、なんだかスムーズじゃない滑りというのは気になったりする。
しかし、スケーティングの美しさはフィギュアスケートの醍醐味ではあるけれど、絶対的なものではない。
と、女子シングル金メダルのアリーナ・ザギトワ選手を見ると思ってしまう。
かわいさ美しさはやっぱり絶対的正義!!
もちろん、最高難度のジャンプ構成で、連続3回転ループジャンプが抜けてあわや失敗とおもいきや、後でしっかりリカバリして成功させるとか、技術力精神力の高さがあってこそだけど。
ご褒美の秋田犬(飼育環境があって心から喜んでもらえていればいいんだけど)、名前は「勝利」の意味をこめての「マサル」にするとか(^^)かわいいなー。

アイスダンスが楽しかったのは、選手生活が相対的に長くて数年観ていると親しみがわいてくるというのもあるかなー。
思えばアイスダンス金のバーチュー/モイヤー組、バンクーバーオリンピックでも、全然知らないながら観ていた記憶があるのだった。アイスダンスといえばこってり濃厚演技という中で(←当時抱いていた偏見)、初々しく楚々とした印象だったのだけど、いまやものすごい貫禄が。3大会連続出場で金、銀、金とか、採点競技の忖度事情云々を言わせないレベルの高さ。
上位と下位でははっきりと差があるのが素人でも分かるから、なかなか一般的な注目を浴びるのは難しいけれど、やっぱり村元/リード組、よかったー。FPの坂本龍一メドレーは全プログラムの中でも指折りに好き。映画から離れて、複数曲が共通に持っているエッセンスをストーリーの核にしているのがすばらしいんだよねー。

プログラムと言えば、坂本花織選手の『月光』と『アメリ』、最初はあまりピンときてなかったけど、こういうのを滑りこなせる選手が本当に表現力があると言えるのかなーと思えてきた。ハリウッド映画とか分かりやすく決めポーズ取ったりできる曲じゃなくて、成長期の今これらのプログラムをやらせるコーチはさすがだなーと思う。坂本選手の今後に期待。
あと好きなプログラムと言えば田中刑事選手のFPフェリーニメドレーもハイセンスでいいなーと思っていたのだった。オリンピック選出はこのプログラムの効果もあったと思う。

つくづく、良いプログラムを持ってこれるかどうかが、勝利の大きな鍵と思った今オリンピックであった。
4年に1回オリンピックの時だけ見る人と、シーズン全体、ひいてはオリンピックまで数年間、そのプログラムを何回観たかで印象が違ってくるというのも、フィギュアスケートの特殊なところだな、と。

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