宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

多言語学習を例えてみる

2010年10月16日 | しつこく多言語
『アンコールまいにちロシア語』講師、黒田龍之助さんのお名前で、ふと検索してみたら、三省堂書店での講演録があり、おもしろく読みました。

http://www.sanshusha.co.jp/kuroda/index.html

質疑応答で、多言語学習を「三色寒天」に例えて話しておられるところがあります。
下層が固まらないうちに次の寒天を入れると、ぐしゃぐしゃになってきれいな層にならなくなってしまう。
そのように、多言語を学習するときは、始める時期をずらすほうがよいというお話でした。
思い当たる節がおおいにあり、読みながらうなずきました。

そんな私が、多言語学習に思いをはせて、かつて連想したものは、「皿回し」でした。
並んだ棒の上で、何枚もの皿を同時に回す、あの曲芸のことです。
新しいお皿を回転させるべく、せっせと手をかけている間に、隣のお皿は回転を失って落っこちかけている・・・慌てて、そっちのお皿にかけよっていくが、そうすると、まだ回転が安定していない新しいお皿は、たちまちぐらぐらしてしまう・・・
そんなイメージが、しょっちゅう頭に浮かんだものでした。
しかし、この例えにおいて、ぐらついたり落っこちたりするのは、「外国語」のお皿であって、「日本語」のお皿はといえば、慣性の法則か? さすがにずっと回っている。単独のときとくらべると、他の皿に気を取られるので、ときたま回転軸がブレたりはするかもしれませんが・・・
すると、やっぱり、お皿は1枚ずつ、ある程度ほおっておいても回転が止まらないくらいにしてから、次のお皿にとりかかったほうが、長く安定した芸を見せられるようになるのかもしれません。(芸じゃないけどね^^;)

「皿回し」の次に、思いついたイメージは「植林」です。
これはどなたか他の方も書いていらっしゃったような気がします。
肥料をやったり環境を整えたりして、幹をしっかり、枝葉を豊かにしていくという過程が、外国語学習のイメージに合っていますよね。
で、私が最近思ったのは、最初の段階で、苗木をしっかり地面に根付かせることが大切なんだなーということでした。
大人の外国語学習では、頭の中の土壌や環境はすでにしっかり母語(日本語)仕様になっていて、日本語の木が大きく枝葉を繁らせて(たぶん)います。
そんな中に、新しい木(外国語)を植えるわけだから、やっぱり最初はせっせと肥料をやって注意深く見守る必要があるのだろうな、と。
そしてそういう環境なのだから、あとから植えた木がなかなか大きくならなくてもそれはまぁしょうがない、でも、まぁ、枯れずに元気にいれば、と、このイメージだと楽観的に考えられるような気がする・・・かな^^;
で、うまくすれば、新しい木を育てている分、土壌も豊かになって、環境もよくなり、いろんな木がそれぞれ大きく育つように・・・なればいいなぁ^^
その際、「好奇心」というのは、大切な肥料だなと思う今日この頃。

・・・こういう「例え」を読んだり考えたりするのは楽しいのですが、ついじっくり考えにふけってしまい、この一文を書くにもえらい時間を費やしてしまいました。(その割にはロクな文章にならない(T_T))
黒田先生の講演にもありましたが、しのごの考えている間に、まめに単語を調べたり活用を覚えたり、地道で実際的な努力を続けるっていうのが、いちばんなのですよね^^;
(若い頃は、それがイマイチ分からなかった・・・)

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