ドラマ
「鎌倉殿の13人」
時房が蹴鞠が得意であることで事がうまく運ぶというエピソードがあったが、これはサッカーワールドカップ開幕前を意識してのことなのだろうか…きっとそうにちがいない。
北条政子=岩下志麻というイメージだったので(自分は日本史からしきダメなのだが、うちは日曜夜8時は大河ドラマの家だったので)、小池栄子演ずる政子はいまひとつ影が薄いかなぁ…善戦していると思うけど、周囲の演技巧者ぶりが凄すぎて、宮沢りえ他複数名が一堂に会してのド迫力演技応酬場面では「小池栄子がんばって~」と内容関係なく応援してしまったりしていたのだが。
が、作中の政子は、今の立場にふさわしい器ではないとふるまいに迷っており、そこが、女優小池栄子の立ち位置とも共通している。見た目とかだけでなくそこも計算に入れてのキャスティングだったのだなとあらためて感心しきり。
本
「君は永遠にそいつらより若い」(津村記久子 ちくま文庫)
再読読了。
「ミュージック・ブレス・ユー!!」よりも、登場人物に降りかかる理不尽さが生々しく暴力的で、初読の記憶があまりないのは、そこで入り込めずにいたのかも。「芥川賞作家のデビュー作」という表層的なところばかり気にしていたのかも。昔は登場人物がいかに自分に近いかが小説に入り込む基準になっていた気がするが、自分が青春時代を完全に抜けきった後だと(30代の頃はまだ青春をひきずっていた…)、もっとおおらかな気持ちで、俯瞰で一人一人の人物が見られるようになったのだと思う。再読してよかった。
今回やっとタイトルの意味が分かったように思ったが、でも、理不尽さを押し付ける者が常に先に老いて弱くなっていくとは限らない。同世代からも、さらには先行世代の負の部分を踏襲して侵害しだす新世代が現れるかもしれない。と思うと、改題前の「マンイーター」のほうが合っているかな…タイトル買いするならやっぱり改題後のほうがいいか。
この小説、そういえば映画化していたなと検索したら、ビジュアル的には違和感なく、これは良い映画かもと思った。でも映画だといろんな意味で生々しさが増して辛いかなぁ…
津村記久子原作では「つまらない住宅地のすべての家」がNHK夜ドラ枠で昨日最終回だった。(録画した昨日の2回分はまだ未視聴。これから観る。)
この小説は傑作だ!とブログに書いていたにも関わらず、詳細はかなり忘れてしまっていたのだが、おもしろく観た。脚色上手だなぁー。かなり入り組んだ設定、展開だけど、きっと何も知らずに観ても分かりやすかったのではないかと思う。特に好きだったのは夏川結衣演ずる山崎さんとみづきちゃんが「です・ます」調でお話するところ。
NHKでは紅白歌合戦出場者発表があったが、K-POPは全然分からないなぁ…King Gnu は律儀だなぁ...くらいかな...観るけど。
週報ではちょっとしたことを書いていくはずだったが、長くなった。これだったらカテゴリー分けした方が良かったかな…
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