東京多摩借地借家人組合

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借地更新料620万円の請求と地代33パーセントアップの大幅値上げ

2015年12月07日 | 契約更新と更新料
JR蒲田駅から東急多摩川線に乗換えて鵜の木駅で下車して、徒歩5分の鵜の木2丁目に居住す
る米原さん(仮名)は、この程、元区議会議員の同行で組合事務所へ相談に来た。借地面積185・12平方メートル(56坪)に関する更新料620万円請求されたとのこと。契約期間は1年6カ月後の平成29年5月にもかかわらず早々と請求してきた。しかも、地代を坪当り250円増額して1000円にするという。近隣の地代と比較して妥当と主張している。地主の死去で相続による賃貸借契約継承に伴う、書換の際に仲介した不動産業者を介しての請求だ。

組合では更新料は法律上支払う義務はないことを説明する。しかし、先代地主とは懇意にしていたので、納得する金額は払いたいと米原さんは質問。請求額を下回っても支払ゼロの回答でも、生じるトラブルに変わりがないことを事例を示した説明に納得。不動産業者に不払いを伝えることを決意して組合に入会した。

 地代増額請求については、駅より徒歩7分との立地条件ではあるが、バブル当時の地代がそのま
ま推移しており、土地の固定資産税等の評価額に関する資料の提示を地主に求めて、検討の上対応
することを確認した。

 先日、測量士が地主に依頼されたと測量を始めたので、心配して米原さんが相談に来た。実測で賃借面積に差異が生じた場合は、協議の上で是正できると説明すると、「組合に入会して良かった」と笑顔で帰宅された。(東京借地借家人新聞より)


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