東京多摩借地借家人組合

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東借連 2017年夏季研修会開催 借地借家で知っておきたいこと 

2017年10月10日 | 東京借地借家人組合連合会
 東借連2017年夏季研修会は、9月2日午後1時30分から豊島区生活産業プラザの会議室で33名の参加で開催された。

 司会は斉藤勝理事が行い、はじめに佐藤冨美男会長が開会挨拶を行った。佐藤会長は「今年の3月の総会で東借連も創立50周年を迎えた。50年経つと組合員も高齢化し、次の世代に借地権をどう継承するか相続も大きな問題になってきた。今日は親子や夫婦で参加していただき、借地の法律は相続について法律の知識をしっかりと学習していただきたい」と訴えた。
 
 借地権の期間 賃料・更新等
 講演では、東借連常任弁護団の西田穣弁護士より「借地借家で知っておきたいこと」とのテーマで相談事例をまじえながら借地権の期間、賃料(地代)、更新の手続きと更新料、借家権の期間・更新・賃料・原状回復問題等今年改正された民法の問題などについて分かりやすく解説した。
 とくに、賃料(地代)については地主の請求に応じないことは不利益に評価されることはない。話し合いがまとまらなくても、それまでの地代は必ず払い、支払いを拒否されたら必ず供託をすること。更新料については法律の規定も慣習もない、相場も「適正な」更新料という概念もない。あくまでも当事者の合意で支払い義務が発生することがあるので注意が必要との指摘があった。

 借地権の相続 対策のQ&A
 次に、田見高秀弁護士より「トラブルが起きない相続対策」について講演があった。田見弁護士は、①相続の基礎知識として、誰が何をどういう割合でどうやって相続するのか、②借地権の実際の相続対策について、借地権者である父が死亡した場合の遺産分割協議や遺言書の作成について、③空き家になった借地権の相続対策や処分方法等について具体的に説明した。その後、参加者と間で活発な質疑応答が行われた。
(東京借地借家人新聞より)
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