東京多摩借地借家人組合

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底地の買取りを拒否したら、地上げ屋が激怒 底地を他に転売すると言明

2019年06月18日 | 明渡しと地上げ問題
 大田区南千束地区に約140㎡を賃借している菅原さん(仮名)は、組合に加入して十数年が経った。

 先日、土地を買収した不動産業者(地上げ屋)は、菅谷さんが組合員であることを知らされて、過去にこの業者と数件の事案を組合との協議にて借地人の要望に基づいて土地を買い取った事例があったことを期待して、業者は買取り希望価格を組合に提示してきた。

 組合は、業者を組合事務所に呼んで、今回は底地の買取りを拒否し、これまで通り地代3ヵ月前払いで組合を介して支払うと伝えた。すると業者は突然大声を上げて「これまでにように土地を買い上げてもらえると思っていたのに、地代の集金は俺の仕事ではない」と息巻いて席を立ち、同時に「転売する」と言って帰って行った。

 しかし、地上げ業者の今後の対応によっては地代を供託するか予断を許さない。転売されて新たな地上げ屋との交渉になっても、菅原さんは現在の状況を維持して頑張っていく決意だ。「組合にお世話になって本当によかった」と安堵している。
(東京借地借家人新聞より)


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