フランスの家は築後200年弱ではあるが内装は幾度となく時代の移り変わりと共に変えられてきていた。
おそらく家ができた頃は井戸水を汲み石でできた洗い場で便利な水道やシンクなどはなかったはずだし使った水はただ下方に流れていき、料理は暖炉で作られていたに違いない。
屋根裏は作物が保存されていた以外はネズミが歩き廻っていただけで今ようやく人が生活できるようになってきている。
それが終わらないうちにキッチンの取り替えも始まった、最後に新しくしたのは多分20年位い前に違いない。
その当時は最新の物であっても20年近くの年月で痛みも激しく我々の好みでもなかったため全面改装をすることにした。
ここは元々大きな空間だったらしくここにあった壁もオリジナルではなく
重要な支えではなかったため壊すことができ廊下だった分広くなった。
これはぼくが日本に行く1週間前に始まった様子だ。
そして日本に発つ前日に壁にはプラスターボードが打ち付けられその背後に配線や配管がされモダン生活の基礎が作られた。
奥のガラス窓はドアがあったところでドアのガラスを残して西から入る陽を十分活用する。
前日はキッチンシンクも使えず納屋にある水道を使っていたがあれから一週間が経ち果たして最低限の火や水周りはできたのだろうか。