ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

その世界では一流の先生方との交流 (3)

2017-10-08 06:48:51 | エッセー
 昔なので記憶がおぼろげで前後するかしれないが、朝カルで「右脳俳句」と
言う講座に入った。それは俳人でもあり、その頃「右脳開発」などで超有名な
日本医科大学教授「品川嘉也先生」だった。それから、先生が主宰なさる句会
に誘われて参加した。毎月の句会があり、それが違う世界なのでとても楽しく
毎月の楽しみになった。何度か色々な地方へ吟行もあって、先生と個人的にも
親しくなり、先生は「ヨーガをしている時の脳波がとりたい」とおっしゃって
日本医科大の研究室で脳波をとって頂いたが、その体験も面白かった。
 すると、私は「すぐにアルファー波(リラッスクス)」が出るそうで、ふつうの
人とは大分波形が違うことが分かった。

 句会の仲間達と私のダンススタジオで、句会を開いたのもとても楽しい思い出だ。
先生はお酒もタバコもとてもお好きだったが、とても穏やかな方で、私には大脳に
ついて個人的に具体的にやさしく解説して下ったことも忘れない。
 その頃私はあるビジネス雑誌に「心と体」について連載していたが、医学的な
部分は、先生の教授室まで出向くと、嘉也先生はさっと読んで、すぐに手を入れて
下さった。私の「心の宝石函」には先生の達筆で、手直しして下さった「過呼吸症候群」の
原稿も入っていて、懐かしい思いでしばらく眺めた。
 その後私の3冊目の著書「私は自分をこう変えたい」同文館出版(平成3年2月発行)の中
の1章分を、その知識が多少ある私に、出版社の要望で「大脳の不思議な世界をのぞく
(大脳生理学者品川嘉也教授に聞く)」の対談を先生にお願いした。
すると、快く引き受けて下さり、大先生との対談が実現した。

 平成二年八月「京王プラザホテル、瑠璃の間」で先生と対談し、その後編集者
と4人で食事をご馳走になった。私は大先生との対談で、すっかり舞い上がり、
「何か今日の記念になるものが欲しい」と探した。そして先生が吸っていたフラ
ンス製のキレイな吸い口のついた、たばこの吸い殻をラップで丁寧に包んで
キレイなリボンをつけ大切に保存した。タバコはピンクとグリーンだったが
今ではスッカリ色あせた。私はまたそれに可愛らしいをリボンに付け替えた。
 嘉也先生の思い出と共に、「私の心の宝石函」に永久保存するつもりでそっと
収めた。

コメント
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