先日「高齢者で輝いている人」ばかりを取材した女性向きの雑誌があり、興味が
あったので買った。掲載されたほとんどが女性で、それぞれが個性的で、魅力的
だった。そのほとんどがが独身は自由で良いと、その生活を謳歌していた。
確かに淋しくなければ、一人は誰に気兼ねすることなく、自由に行動できてとて
も楽だと思う。でも、家に帰っても誰もいないなんて、淋しがりの私は耐えられない。
夫は自営業のためいつも家にいたし、無論出張もなかったので、サラリーマンと
比較すると、何倍も一緒に暮らしたことになる。

たまに夫が友人達と旅行に行ったとき、私が友人に「淋しい」と言ったら、その
頃勤め人の妻だった彼女達は「信じられない、いないとサッパリしているし、食事
の支度もしないからとても楽だし」と言った。昔から「亭主丈夫で留守が良い」と言う
が、夫婦はそんなものだと私は初めて知った。認知症になり8年になる夫は、今でも
ふつうに会話できるので、夫がいない毎日なんて想像できない。
そのため、「できるだけ認知症が進まないで、長生きして欲しい」と、いろいろ
工夫し努力している。そんな私は、「女房タイプで結婚向きな女」なのかも知れない。
若い頃から欲しいもの全て与えてくれ、大家族の目を気にしながらも、比較的
自由だったし、勉強したいことは全て認めてくれた。また人一倍整理整頓に弱い
私に、長年唯の一度も小言を言わなかったほど寛容な夫だった。
自分のホンネはみじんも出さなかったが、彼の心が私にはとてもよく透けて見え
ていて、そのため私は長年何時でも「夫のプライドを絶えず満足させる妻」でいる
よう心がけていたつもりだ。だんだん目減りする毎日がとても愛しく大切に思うし
認知症は緩やかだが少しづつ進行しているが、そのわりには日常生活にもあまり
不自由はない。夫の介護を最優先して、これからの人生を歩んでいくつもりでいる
あったので買った。掲載されたほとんどが女性で、それぞれが個性的で、魅力的
だった。そのほとんどがが独身は自由で良いと、その生活を謳歌していた。
確かに淋しくなければ、一人は誰に気兼ねすることなく、自由に行動できてとて
も楽だと思う。でも、家に帰っても誰もいないなんて、淋しがりの私は耐えられない。
夫は自営業のためいつも家にいたし、無論出張もなかったので、サラリーマンと
比較すると、何倍も一緒に暮らしたことになる。

たまに夫が友人達と旅行に行ったとき、私が友人に「淋しい」と言ったら、その
頃勤め人の妻だった彼女達は「信じられない、いないとサッパリしているし、食事
の支度もしないからとても楽だし」と言った。昔から「亭主丈夫で留守が良い」と言う
が、夫婦はそんなものだと私は初めて知った。認知症になり8年になる夫は、今でも
ふつうに会話できるので、夫がいない毎日なんて想像できない。
そのため、「できるだけ認知症が進まないで、長生きして欲しい」と、いろいろ
工夫し努力している。そんな私は、「女房タイプで結婚向きな女」なのかも知れない。

若い頃から欲しいもの全て与えてくれ、大家族の目を気にしながらも、比較的
自由だったし、勉強したいことは全て認めてくれた。また人一倍整理整頓に弱い
私に、長年唯の一度も小言を言わなかったほど寛容な夫だった。
自分のホンネはみじんも出さなかったが、彼の心が私にはとてもよく透けて見え
ていて、そのため私は長年何時でも「夫のプライドを絶えず満足させる妻」でいる
よう心がけていたつもりだ。だんだん目減りする毎日がとても愛しく大切に思うし
認知症は緩やかだが少しづつ進行しているが、そのわりには日常生活にもあまり
不自由はない。夫の介護を最優先して、これからの人生を歩んでいくつもりでいる