ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

怒りの暴走を抑えながら 成年後見制度にご用心!

2018-03-14 05:36:29 | エッセー
 我が家の家族関係は良好だったのは、幼い頃は厳しくしつけたが、ある年齢に
達してから私達両親は、干渉しない、小言言わない、お説教は全くしない、気前
が良い、子供達に頼まれたら、決してノウとは言わない、長年接してきたからだ。
 ところが、夫が認知症になって子ども達から「成年後見制度」進められ、知識が
ないのに、娘が後見人になると言われ、「子供達が言うのだから良い事なのだろう」、
と安易に承諾した。そのため渡された書類の内容も確認せず、愚かな私は署名し
捺印した。それから二年程した昨年の今ごろ、想定外の事件が起きた。
 それは何の脈絡もなく、私達には一言の断りもなく、行われたことに私は激奴し
たが、そんな重大なことを言わなかった、と言うよりホンネでは言えなかったのだ。
 
 私が「これから娘と絶対口論するのは止めよう」と思ったのは、娘がまだ小学
5年生だった。昔のことでその原因は忘れたが、そのときの娘のあまりにすさま
じい剣幕に、私は大変傷ついた。それ以来たったの一度も口論らしい口論はした
ことがなく、娘からは「親子なんだから喧嘩しようよ」と言われたこともある。
 私はハキハキしているが、あまり気が強い方ではなく、弁が立つ息子や、気の
強い娘とは、とても太刀打ちできないのは分かっているからだ。
 喧嘩は大嫌いで、恐ろしいし、元々攻撃的ではないので「怒鳴るなら自分がガマン
した方がずっと良い」と思う性格のためでもある。そのため、子供の頃から、喧嘩
した記憶はほとんどない。
 
 私は何とか「成年後見人制度」を解除したいと色々調べ、家庭裁判所や
法務局に通い、また他人の紹介、ネットで調べ弁護士さん達にも5人会った。
 結局諦めたのは、一度決めるとその解除は大変難しいと知ると同時に、その
エネルギーや、体力は自分にはないと諦めたからだ。
 いくら諦めが良い私でも、生活に関わる重要な事で、とても割りきれない。
さらに、ときどきこみ上げてくる怒りを、抑えるのは至難の業だった。
 「怒りは心身に最も悪いのは熟知しているし、プロとしてコントロールできない
のは修業が足りない、まして夫の介護もできなくなる。それに私は大変恵まれて
いて幸せな方だ」などと自分をなだめ、ようやく諦観できたのに・・・
 ところがまた最近以前より小さいが、また同じようなことが起き、その怒りが
暴走して、私はある事件を起こした。でもとても解消できずに、毎日眠れない日
が続いている。これをどう解決すべきかと考えているが、でも、色々聞いてみると、ケースは違っても、親子関係のこじれは身の回りでも案外多いことに、気づかされ
たことも事実だ。
コメント
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