ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「オノマトペ」ってご存知ですか?

2018-05-14 02:10:53 | エッセー
 また目が冴えて眠れなくなった。外の空気が吸いたくてベランダに出たら雨が
降っていた。とりあえずコーヒーを入れたが、深夜は鼻が過敏なのか、コーヒー
の香りが部屋中に漂ったような気がした。夫もペットも寝息を立ててすやすや眠って
いる。コーヒーを飲みながら何となくぼんやりしていたら、ふとオノマトペを思い出
した。オノマトペは日本語の、擬音語とか擬態語と言われるが言葉だ。
 例えば擬音語は「ザーザー、ゴロゴロ、ドンドン、ガチャン」などだが、擬態語とは
「キラキラ、ツルツル、フンワリ、うっとり」などで、日本語には実に沢山あるから
いろいろな表現ができるのだと思う。

 昔ある人に「日本語はアジアのフランス語と言われるほど、大変美しい言葉だ」と
聞いたことがあった。ボキャブラリーも大変多く、また全く使えない地域もあるよう
だが、「鼻濁音」もある。鼻濁音はフランス語の特徴のような気がするが、日本語には
随分多い。例えば「私が」の「が」は鼻濁音だが、鼻濁音を使えると、言葉が柔らかく
美しくなる。実は講演は声だけではなく、美しい話言葉「鼻濁音」と「正しいアクセント」
についても話すつもりだったが、時間的にとても無理なので省いた。
 東京はいろいろな地方の人の集まりだが、東京弁で物書きの私は、ことに言葉には
大変敏感なので、時折気になることが多い。言葉は生き物と言われるが、やがて鼻濁音
もなくなっていくのかも知れない。そう言えば、私の周りに美しいく正しい日本語を
話す人は、元アナウンサーだったヨーガの一番弟子のT子さん以外は、誰もいないと
たった今気づいた真夜中だった。
コメント
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