私は欲しいものがあると、絶対に我慢できない。昨日下北沢で探したが見つからず
夫を誘って新宿のデパートへ行った。デパートの広いフロア―を探してもそれは
見つからなかった、もう少し他のお店で探したいと思ったが、夫が疲れてはと諦めた。
帰りに小田急線のホーム脇にある喫茶店に入った が、そこは一人で新宿へ行くと
時折寄るお店だ。ロマンスカーのホームの真ん前にあり、窓際に座りお茶を飲みながら
電車に乗り降りする人々を見るのが私は大好きだ。
夫は多分初めてだが、やはりとても気に入ったようで、しばらくおしゃべりをしな
がら見ていたが、その間正面にロマンスカーが3台着たが、どれも見たことがない
車両だった。でもそこはロマンスカーを撮るためのスポットで、何時もその前に人が
立ち写真を撮っていて、なかなか写真が取れない。初めの頃小田急のロマンスカーは
オルゴール電車だったが、きれいな音を流しながら沿線を走っていた。
我が家は線路際だったので、それが良く聞こえて楽しかった。
でも、それからしばらくして騒音だと住民から言われたようで、もうあののどかで
きれいな音は聞こえなくなった。
大昔まだ幼い子供達を連れて浜名湖へ行ったとき、ロープウエイに乗ったら、その
ガイドが履いていたオレンジ色のスカートが素敵だった。でもその時代は現在のように
カラフルではなかった。その色が欲しくて、夫と銀座、新宿、渋谷とその色の生地を
見つけて歩いたこと。その色を渋谷の生地屋で見つけて、その生地で欲しかったスカート
を仕立ててもらった時の嬉しさなど。実は私が欲しかっったのは、その色と同じような
ビビッドな色だった。昔のことはハッキリ記憶しているので、二人でいても色々な話題
は尽きない。「今年はどのように、夫の感性を刺激するべきか」と考えたが、デパート
での買い物、ロマンスカーを見る、人の流れを見るなども、私と同じで出好きなので
とても楽しいようだ。今年10年目に突入した夫の認知症が進まないように
これからもアンテナを張って、彼の頭を活性化するために行動しようと思った。