ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夫の感性を刺激するための方法を模索して

2020-01-05 09:33:29 | エッセー

 私は欲しいものがあると、絶対に我慢できない。昨日下北沢で探したが見つからず

夫を誘って新宿のデパートへ行った。デパートの広いフロア―を探してもそれは

見つからなかった、もう少し他のお店で探したいと思ったが、夫が疲れてはと諦めた。

 帰りに小田急線のホーム脇にある喫茶店に入った が、そこは一人で新宿へ行くと

時折寄るお店だ。ロマンスカーのホームの真ん前にあり、窓際に座りお茶を飲みながら

電車に乗り降りする人々を見るのが私は大好きだ。

夫は多分初めてだが、やはりとても気に入ったようで、しばらくおしゃべりをしな

がら見ていたが、その間正面にロマンスカーが3台着たが、どれも見たことがない

車両だった。でもそこはロマンスカーを撮るためのスポットで、何時もその前に人が

立ち写真を撮っていて、なかなか写真が取れない。初めの頃小田急のロマンスカーは

オルゴール電車だったが、きれいな音を流しながら沿線を走っていた。

 我が家は線路際だったので、それが良く聞こえて楽しかった。

 でも、それからしばらくして騒音だと住民から言われたようで、もうあののどかで

きれいな音は聞こえなくなった。

 

 大昔まだ幼い子供達を連れて浜名湖へ行ったとき、ロープウエイに乗ったら、その

ガイドが履いていたオレンジ色のスカートが素敵だった。でもその時代は現在のように

カラフルではなかった。その色が欲しくて、夫と銀座、新宿、渋谷とその色の生地を

見つけて歩いたこと。その色を渋谷の生地屋で見つけて、その生地で欲しかったスカート

を仕立ててもらった時の嬉しさなど。実は私が欲しかっったのは、その色と同じような

ビビッドな色だった。昔のことはハッキリ記憶しているので、二人でいても色々な話題

は尽きない。「今年はどのように、夫の感性を刺激するべきか」と考えたが、デパート

での買い物、ロマンスカーを見る、人の流れを見るなども、私と同じで出好きなので

とても楽しいようだ。今年10年目に突入した夫の認知症が進まないように

これからもアンテナを張って、彼の頭を活性化するために行動しようと思った。

 

コメント
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