☆20歳代から長生き作戦未だに継続中
夫は70歳で緊急搬送され大学病院に入院し、精密検査を受けて「狭心症」と診断
された。何度かのカテーテル治療を受けて、ステントが確か34個は入っているはずだ。
薬の量は大分多くなり、さらに78歳で「認知症」が発覚し、薬はまた増えた。
そのため、私は素人なりにいろいろ勉強し、少しでも薬の副作用を少なくなるように
サプリメントや、食生活により気をつけるようにしている。
また、精神状態を安定させるために、心理カウンセラーとしての知識をすべて応用
して介護をしているが、ことにこの3年間位は、比較的感受性の強い夫の「感性」
を刺激するように心がけている。
夫は今年認知症10年目に入り、すでに後期に突入していて、記憶はまつたく出来ず
日にちも、年齢も分からない。でも私をからかう感度は憎らしい程素早く、昨日は
「能里子をからかうのが面白い」と言った。思考力も衰えたが、決して支離滅裂なこと
を言う訳ではなく、相変わらず「穏やかで陽気、自分のことは大体でき、家事も手伝って
くれる認知症優等生」だ。心臓や、認知症の治療を受けているが、日常生活はあまり困ら
ないので、お陰様で私はかなり自由に行動できる。男性の平均寿命を随分超えた夫を
何とか現在の状態で長生きさせたい。
最近食べる量は減り、体力はかなり衰えたが、その割には風邪もひかず、毎日ビールは
美味しそうに飲んで、ときどき「美味しく食べられて幸せ」と言う夫。
少しでも元気で楽しんで長生きさせたいと、これからも色々とアンテナを張って
工夫しようと思っている。もしも私がふつうに接していたら、病気の状態から考えても
とうにあの世へ旅立っていたかも知れない。でも私は年頭に「男性の平均寿命は81.5歳
だから、それより10年間長生きさせたい」と思った。なぜならずっと傍にいて欲しい人だから・・・
現在87歳、只長生きだけではなく、後4年間、何とか現在の精神状態でいて欲しい。
そのため、これからも、できる限りの知恵をしぼり、努力を続けていこうと思っている。