ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

30年来お世話になった編集者と会って

2020-02-21 08:32:23 | エッセー

 2冊目の著書のタイトルは、その頃まだ一般的ではなかった「リラックス」を

入れて「リラックスで人生が変わる」だった。(同文館出版)大変売れた書評も

随分あっが、一時は「八重洲ブックセンター」の心理学部門で、1位になったほど

売れた本だった。その本を文庫化したいと丁寧なお手紙を頂き、私を訪ねてきた

のがKさんだったが、美しい文字で綴られた手紙の文面から推して、私は年配

の編集者だとばかり思っていた。ところ驚いたことに、愛らしい感じの方で

本当にびっくりした。

                                     

よく売れていたのでなかなか文庫になれず、多分その2年後にようやく文庫化され

そのタイトルは「セルフコントロール法」になったが、その文庫本は大変売れて

何度も増刷された。それがきっかけで、私は色々な出版社からの依頼が多くなったが

思えばKさんは私の恩人でもある。それ以来個人的にも親しくなり、私が開くパーティ

また個人的にも時々あって親睦を深めたが、昨日は私が誘って「世田谷梅まつり」

に来た。

    

一人娘の彼女はお母さんを引き取り、長年家庭で介護をしていたが、まる4年間も

仕事を止めて介護に専念していたようだ。昨年亡くなったが、その後の色々な整理

もまだ残っているそうだ。娘の様な年代だが波長が合う私達は、個人的にもお付き合い

は続いている。梅林をゆっくり歩きながら、色々おしゃべりしたが、亡くなったお母さ

んは「梅が大好き」で、遺品は梅の描かれたものが多いようで、「お母さんさにも見せたかったわね」と話した。時は流れて30年・・・15年前あるホテルでパーティを開いた

とき、可愛らしい753装束の坊や連れてきてくれたが、その子はすでに大学生になっ

た。花を見ながら、走馬灯のように様々な出来事が脳裏を駆け巡った昼下がりだった。

コメント
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