先日間違えて世田谷文学館へ行ったが、夫を誘ったら断られたので一人で行った。
世田谷美術館は砧公園の入り口にあり、毎年歩行会のお花見は恒例で、何時も美術館
の入り口で待ち合わせた場所だ。もしかしたらまだ雪があるかと気になったが、誰も
歩かない美術館入口の高くなっているところは、まだきれいの状態で残っていたが
それ以外はほとんど雪はなかった。
モーゼス展は9割方は女性客だった。私は初めて見た時に、素朴でメルヘンチック
な絵がとても好きになった。モーゼスはアメリカの農家の主婦だったが、70歳から
書き始め、国民的に有名になった女性だ。古き良きアメリカの農村での生活風景が
細かく描かれているが、今日の出典は約120点ぐらいだそうだ。
モーゼスは1962年101歳で亡くなったが、なかなか美しい人で、あの時代では大変な
ご長寿だったのも人気に拍車をかけたのだろうと感じた。
石鹸、ろうそくなどすべて手づくりしていたが、時代が変化してだんだん便利に
なったが、昔ののどかでゆったりした時間の流れを、とても幸せと感じていたようだ。
その頃使用していたスカーフ、身に着けていたアクセサリー、孫のためにつくった
洋服、バッグなども展示されていたが、これからは全国で開かれるようだ。
風もまったくなく温かい晴れた日だったので、広場では凧あげをしていた人も多かった。
久しぶりに自分のぺースでゆっくり見た沢山の絵は、心の中が潤ったような気がした。