シニアスクールの講義は成城ホール、「私達が許した原子力の暴走、子供達に
残していく未来」と言うタイトルだった。講師は下記にご紹介の先生で、長年原子力
の研究に携わっていた元京都大学の助教授だった。私達がおぼろげながら理解は
していたが、「原子力の恐ろしさ」を、さまざまなデーターを元に、具体的に説明
して下さった。「原子力にかけた幻の夢」は儚く消え、震災後11年過ぎた現在でも
「原子力緊急事態宣言」が解除されずに、まだ続効されている事実。
また、関東地方、東北地方は未だに汚染されていること。16万人近い人達が
「膨大で過酷な被害者」で、それらがまだ解決されずに続いていることなど。
以前から関心がありながら、あまり知識がなかったので、この講義は私にとって
「原子力の膨大な恐ろしさ」を克明に知ることができて、大変有意義だった。
ドイツは今年中に原子力を廃止するが、イタリア、スイスなども近い未来にそれを
宣言しているそうで、世界レベルでは「原子力は終焉に向かっている」そうだ。
その恐ろしい原子力を、日本はまだ利用しようとするのは、一体何故なのだろう?
その汚染のためガンで亡くなる人が多く、ことに年齢が若いほどその悪影響は大きく
100年経ってもまだ消えずに続くそうで、本当に恐ろしいと思った。
実は大分以前に「原子力絶滅」の集会に友人達に誘われ、参加しようと思った
ことがあった。先生はご自分の人生をその目標のために捧げていおられるようで
その崇高な生きかたに、私は大変感銘を受けた。これから原子力に関わる催し
には万障繰り合わせてでもも出席しよう、と思ったほど説得力があった講義だった。