74歳のルーキー

　参加者37名、スタッフ28名が参加する


「ドリーム富士登山2012」


その中の一人に、登山ほぼ初挑戦の方がいる。






74歳のルーキー

「富士山登るの本気だよ！！」

4か月前に言われたことだった。




ほとんど登山をしたことのない74歳のOさんが

いつか達成したいこととして掲げたのは、

「富士登山」

だった。



偶然にもＯさんは私のパーソナルトレーニングを受けており、

お渡しした雑誌で「ドリーム富士登山」の記事を見てしまった。



その瞬間、“夢”が“現実”に変わり、

“いつか”が“この夏”になった。


それから、パーソナルトレーニングの内容が変化した。

全ては「富士山登頂」のために。



毎日のストレッチポールを使ったセルフコンディショニング。

身体を効率的に使い、股関節を用いた階段登り。

呼吸筋を鍛えるアイテムも連日使用している。



その結果、姿勢がみるみる変化し背筋が伸び、

筋肉に張りが出てきた。




『何歳になっても人の肉体は進化する！！』

身を持って感じたものだった。




先日、高尾山にチャレンジされた。



「どうでしたか？」と聞くと、

「全然大丈夫だった！！」と笑顔で答えてくれた。



そして、相談を受けた。

「今、詩吟を習っていて、それが富士山なんだ。山頂でやっていいかな？」

「もちろんです！！もし、倒れても救急救命士が人工呼吸してくれます！男性ですが。」

「それじゃ、倒れずにやるよ」

笑いながら答えてくれた。





「富士山登頂したら、次は100名山でも登ろうかな。

もちろん、80歳までこのドリーム富士登山を続けるよ！！」


74歳のルーキーの挑戦はまだまだ始まったばかり…