パラリンピアンにとっての夢舞台。
MCの軽快なトークと(何を話しているかは分からないけど)、会場の盛り上がりで、
ここが柔道会場とは思えない。
通常、私の知る柔道の大会だとお偉いさんや主催者側の長~い話があり、
その後に選手宣誓や試合の注意事項などがある。
柔道がJUDOとして、受け入れられているのがこの盛り上がりで分かった。
ここで、ちょっとパラリンピックでの柔道の解説だが、
視覚障がいを持っている方が階級別に分かれて行う。
弱視でも全盲でも試合に区別はない。
そして、ルールは組んでから試合する。
離れたら、「待て」で、また組合う。
それ以外のルールは変わらない。
-66kg級、広瀬選手の闘いが始まった。開始わずか得意の巴投げがさく裂。
有効を奪う。動きも快調だ。その後も相手の技に反応しつつ、初戦を突破。
笑顔のガッツポーズを見せてくれた。
そして、-60kg級の平井選手もまた初戦をうまい寝技で勝ち、次に進んだ。
午後は、3時間後。
休憩時間を利用して、会場内で他の種目も応援に行くことにした。
お昼を食べていなかったが、お腹がすいた時に必殺技!?
「お腹がすいていないと思いこむ!!」ことにより、食欲を封殺。
パワーリフティングの試合会場に向かった。
そして、またしても長蛇の列。
ここでは、日本の知人の家族の仲間が出場するという話を聞いていた
-48kgの三浦選手の応援に来た。
イギリス人に交じって長蛇の列に並ぶこと10分。なぜだが、大量の人が
いなくなり、つめてきたのが日本人のギャル!?二人組。
会場内で日本人に会うことは滅多にない。
旅の恥はかき捨てという言葉を思い出し、思いきって声を掛けた。
「誰かの応援ですか?」
「父の応援です!!」
なんと、この日は三浦選手の娘さんにばったり遭遇。
昨日の広瀬選手の父と弟さんといい、本日の三浦選手の娘といい、
神がいたずらをしているかのような偶然。
娘が見守る中、三浦選手の試合を応援!!
そういえば、パワーリフティングでは何て声を掛ければいいのか分からなかったが、
とにかく大声で「ジャパーン、三浦選手、」などなど応援!!
娘さんも、
「ファザー 頑張れ!!」と大絶叫!!
自分の申告した重量を上げていた!!
パラリンピックと言う夢舞台。
家族は一体何を想うのだろうか?
少なくともその熱いハートは選手の心に届いている。
そんな気がした。