8時ごろ宿に戻ると、何やら騒がしい。
ドライバーやおばあちゃんの孫の青年も来ていて、話している。
予想するに、おばあちゃんがどこかに行ってしまって行方不明のようだ。
近所の方も来てくれるが、どこに行ったのか、皆同様に首を横に振っている。
電話をしても通じない。おばあちゃんは元気そうだが高齢だ。何かあったのかもしれないと私も心配に思った。
しかし、急激な眠気が襲い、部屋に戻ってベッドに倒れ込むように寝てしまっていた。
「ピンポーン、ピンポーン」
誰かがチャイムを鳴らした。
1分後にまた鳴った。
玄関のドアを誰かが激しく叩いている。
もしかしたらこの宿には私しかいないのかもしれないと直感的に思った。
そして、これは私が対応しなければならないと寝惚けながら考えた。
部屋を出て、暗闇の中玄関のドアの前に立った。向こうには誰がいるか分からない。
「誰ですか?誰ですか?返事をしてください」
応答がない。それもそのはずだ。日本語で話しかけていた。
勇気を出して、鍵を外してドアを開いた。
「ワッ!!」とほろ酔い気分のスペインの若者が入ってきた。
反射的に攻撃しそうになってしまったが、朝に見た顔だったことに気付いた。
おばあちゃんが消えたことを伝えると、
「それはミステリーだ!!」とスペインの若者が騒ぐ。
そして、「何でドアを開けたんだ。こんな夜中に開けるとは危ないぞ!!」と言われたが、
「お前らかもしれないと思い、開けたんだ。」と言い返すと、返す言葉がないようだった。
「とりあえず鍵をしっかりかけて寝よう!!」
それぞれの部屋に戻り私はまたすぐに眠りにつく。
「ピンポーン ピンポーン」と鳴った。
1分後
「ピンポーン ピンポーン」と再び鳴った。
スペインの若者たちが階段を下りてくる気配はない。
ここは私がいくしかないようだ。
忍び足で玄関に出向き、開けるかどうか悩んだ。時間は深夜12時近い。
どこか向こう側をみる方法はないか考えると、隣の部屋から何とか外が見えそうだった。
カーテンを開き、こっそり外をのぞき見ると、
そこには派手なピンクの服を着た女性が立っていた。
あっ、おばあちゃんだ!!
急いで玄関を開けた。
「サンキュー、サンキュー」悪びれた様子もなく、笑顔だ。
事情は分からないが、無事で何よりだ。とにかく元気な姿で帰ってきてくれた。
部屋に戻り、眠ろうとするが今度は蚊の夜の攻撃で寝付くことができずに本を読みながら朝を迎えた。
ドライバーやおばあちゃんの孫の青年も来ていて、話している。
予想するに、おばあちゃんがどこかに行ってしまって行方不明のようだ。
近所の方も来てくれるが、どこに行ったのか、皆同様に首を横に振っている。
電話をしても通じない。おばあちゃんは元気そうだが高齢だ。何かあったのかもしれないと私も心配に思った。
しかし、急激な眠気が襲い、部屋に戻ってベッドに倒れ込むように寝てしまっていた。
「ピンポーン、ピンポーン」
誰かがチャイムを鳴らした。
1分後にまた鳴った。
玄関のドアを誰かが激しく叩いている。
もしかしたらこの宿には私しかいないのかもしれないと直感的に思った。
そして、これは私が対応しなければならないと寝惚けながら考えた。
部屋を出て、暗闇の中玄関のドアの前に立った。向こうには誰がいるか分からない。
「誰ですか?誰ですか?返事をしてください」
応答がない。それもそのはずだ。日本語で話しかけていた。
勇気を出して、鍵を外してドアを開いた。
「ワッ!!」とほろ酔い気分のスペインの若者が入ってきた。
反射的に攻撃しそうになってしまったが、朝に見た顔だったことに気付いた。
おばあちゃんが消えたことを伝えると、
「それはミステリーだ!!」とスペインの若者が騒ぐ。
そして、「何でドアを開けたんだ。こんな夜中に開けるとは危ないぞ!!」と言われたが、
「お前らかもしれないと思い、開けたんだ。」と言い返すと、返す言葉がないようだった。
「とりあえず鍵をしっかりかけて寝よう!!」
それぞれの部屋に戻り私はまたすぐに眠りにつく。
「ピンポーン ピンポーン」と鳴った。
1分後
「ピンポーン ピンポーン」と再び鳴った。
スペインの若者たちが階段を下りてくる気配はない。
ここは私がいくしかないようだ。
忍び足で玄関に出向き、開けるかどうか悩んだ。時間は深夜12時近い。
どこか向こう側をみる方法はないか考えると、隣の部屋から何とか外が見えそうだった。
カーテンを開き、こっそり外をのぞき見ると、
そこには派手なピンクの服を着た女性が立っていた。
あっ、おばあちゃんだ!!
急いで玄関を開けた。
「サンキュー、サンキュー」悪びれた様子もなく、笑顔だ。
事情は分からないが、無事で何よりだ。とにかく元気な姿で帰ってきてくれた。
部屋に戻り、眠ろうとするが今度は蚊の夜の攻撃で寝付くことができずに本を読みながら朝を迎えた。