人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

富士登山2022②~雲の上の世界~

2022年07月13日 | イベント
緩やかなくだりから始まる富士山道。










泉ヶ滝と呼ばれる小さな滝のところから

延々と続く登りの山行がスタートです。






「なんだか空気が薄い気がします。」

「夢の中にいるみたいです。」

曇っていて見えない下界と上界。

見えているのは今ここだけ。




念願の富士登山に挑んでいるとい実感が少しずつ湧いてきたようです。

「そのTシャツいいですねー」

と6合目の安全指導センターで働く方々が声を掛けてくれます。

「いいでしょー^ ^デザイナーもここにいますよー」




今回の富士登山にあたり画家の村上宙さんにデザインを依頼。

感性に任せてお願いしたところ、富士山と龍の絵を仕上げてくれてました。

「木花咲耶姫(富士山本宮浅間大社にも祀られている山の神様)が好きなんですよ!

それなのに富士山は初挑戦です笑。貴重な機会をありがゴールド!」と

満面の笑みで、

いつも参加者を笑顔にしてくれているデザイナーは、

すれ違う登山者にTシャツの事を褒められてご満悦^^




6合目の途中で雨が降ってきました。

すぐに雨雲レーダーで確認すると

約30分は雨が降る様子です。

「皆さん雨具を着ましょう!」と急いで着ることを促すも雨は3分程度で止んでしまいます。

「雨具を脱ぎましょう!雨具を着るいい練習になりましたね!」

前向きに捉えて、

前向きなり言葉をかけ続けることで、

きっと流れも良き方向へ。

ストックを使いながら

一歩一歩ゆっくりと力をなるべく使わずに、

砂利道を登ること約1時間ちょいで

7合目の目安になる山小屋へ到着です。

小屋の前で座って休ませてもらいながら

下界を眺めると、

ガスは消え去り雲の上の世界からの眺めが広がります。








「すごーーーい!!自分が雲の上にいるなんて信じられない!!」

これは夢でも幻でもなく、

自分で登りたいと決めて申し込み、

自分で行動を起こしてきたから喜びもひとしおです。

ちょっと登っては休んで息を整えてを繰り返して、

ようやく初日のゴールである8合目標高3100メートルの山小屋「太子館」へ到着です。












「聖徳太子が馬に乗り富士山に登った時、休憩した場所がこの場所であった」という伝説に由来しているこの山小屋は、高尾山修験道の行者の方々も富士登拝修行の際にはこちらの山小屋に立ち寄るようです。

エネルギーが湧き出る夕食を食べ終えると20時には就寝です。

「眠れないと思いますが、寝てください!目をつぶってリラックスしていれば身体は回復してくれますから大丈夫です!明日は2時起床の2時30分出発で行きましょう。」

囲炉裏を囲み明日の相談です。




「来週も富士山には個人ガイドで来てその際に登頂はしますから僕は大丈夫ですよ!」

という言葉に甘えて、8合目をゴールにしてのんびり下山する方々を抜群の安定感でいつも山行をサポートしてくれる本村トレーナーに託します。

仕切られた寝床につき雨雲レーダーを見ると、

明日に山を歩く時間が雨雲で覆われています。。。




うーーーん、どうしよう。

様々なシチュエーションに備えて、

できうる限り安全に山頂を目指すとともに、

色々な事を想定してエスケープルートや

休憩場所も確保しなくては。

昼間に電話で今期の富士山ガイドをする友人から得た

生の現地情報とこれからの天候、

参加者の能力、性格、などを考慮すると、

今回山頂まで行けるかは結構ぎりぎりだ。

そういえば今回の富士登山の企画を募集した後も

五合目までのバス運行が1か月前になっても

なかなか決まらずに、

7月8日からバス運行開始とぎりぎりで企画が

遂行できている。

24時頃、雨音が強くなり風が強く吹いている。

以前に派遣でお弁当工場で働いていた頃、

レーンからおにぎりを落とした時に、

「このおにぎりは私たちにとっては、

何万個のうちの1個かもしれない。

ただ食べる人にとっては大切な1個なのよ。

忘れないで!」

と言われたことを思い出した。

参加者にとってはこれが

最初で最後の富士登山になる人もいるかもしれない。

絶対は言えないけど、最大限できることを行い

山頂を目指すためにできることを尽くそう。

みんなの力を集結すれば、

富士山もきっと迎え入れてくれるはずだ。

つづく

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