【大菩薩リトリート2020〜老師との修行〜】
「薪割りは禅の修行と同じだよ」
力任せに斧を振っている私に一言アドバイスをしてくれる。
深呼吸をして、
横隔膜を緩め、
無心で振ってみるとスコンッと木が割れる。
日が暮れるまでの約30分弱薪割りをしましたが、
その行為の奥深さを感じました。
暖を取るためには様々な過程があり、
それは決して楽ではない。
薪ストーブで温まることができる裏には、
チェーンソーで木を切り、
斧で割り、
運び、
乾かす、
という行為を知っているだけと、
実際に行うのでは心持ちや意識がまるで違うのを
痛感しました。
「蓋から水が漏れやすいから気を付けてね」
山小屋から下って5分ほどのところにある水場。
そこでポリタンクに水を汲み小屋へ戻るのですが、
1回目は背中とお尻がびしょびしょに濡れました。
どうやら私の歩きが荒かったようです。
気を引き締めて2往復目。
地面を優しく柔らかく歩き、今度は大丈夫。
「少林寺36房」という
僧侶がずっと修行している映画がありますが、
なんだかあんな感じで嬉しくなります。
丸川荘(http://touge17.sakura.ne.jp)ならぬ丸川寺にやってきたのではないかという不思議な感覚。
まだまだ修行の道ははるか遠く長い。
日々是修行也。